一日近づく
クリスマスが終わると疲れます。そして今度は新年の準備に追われます。クリスマス前のわくわく感は、遠い日の出来事のようです。
衰え君
喉の痛みがあり、インフルエンザと診断されました。それが気管支炎を引き起こすと百日咳になり、進行して肺炎になりました。百日咳と呼ばれるだけに、身体の節々が痛む咳が8週間あり、私は現実を突きつけられました。私は高齢ではありませんが、老いを感じ始める年齢です。教会の仲間は、自分たちを襲う健康問題に「衰え君」と面白おかしい名前をつけていますが、「衰え君」の活躍は少しも面白くありません。
素晴らしい結末
夫と息子はTVのリモコンで気に入った映画を次々に探しては結末ばかりを見ていました。私がイラついて、ひとつをきちんと観ないのかと尋ねると、夫は「素晴らしい結末を見たくないの?」と笑いました。
本当の自分
両親の古いアルバムには、ある少年の写真があります。丸顔でそばかすがあり、直毛です。アニメが好きで、アボカドが嫌いで、ポップグループABBAのレコードを持っています。そのアルバムには、10代の若者の写真もあります。面長でそばかすはなく、癖毛です。アボカドと映画が好きで、ABBAは聴きません。ふたりはあまり似ていません。科学的にも、皮膚や歯、血液や骨すべてが異なる細胞で形成されています。しかし、どちらも私なのです。人は一生を通して変化します。何が本当の私なのでしょう。
スラムの歌
南米パラグアイのカテウラはスラムです。人々は貧しく、ゴミ捨て場から拾ってきたもので生計を立てています。ところが、ここから美しいものが誕生しました。オーケストラです。
元どおり甘く
美しく豊かな意味がロシアの結婚式の習慣に盛り込まれています。例えば、披露宴の新郎新婦を祝した乾杯のときです。司会者が乾杯の音頭を取ると、参列者はグラスに少しだけ口をつけます。そして一斉に「苦い、苦い!」と叫ぶのです。この叫びが発せられると、新郎新婦は立ち上がってキスをします。飲み物を元どおり甘くするためにです。
ナイフ・エンジェル
刃物を使った犯罪がイギリスで横行していたとき、鉄工芸センターが一策を講じました。警察と連携して200個の収集箱を全国に設置し、そこに刃物を投棄した人に関しては、罪を問わないことにしたのです。約10万本が匿名で投棄され、中には血の付いたものもありました。それらをアーティストのアルフィ・ブラッドレーに送ると、彼は刃を丸くし、犯罪の犠牲者たちの名前と加害者の後悔の言葉を刻んで溶接し、「ナイフ・エンジェル」という高さ約8メートルの天使像を作りました。
忘れないで!
土曜日の午後、姪と彼女の4歳の娘ケイリンが訪ねてきてくれて、シャボン玉や塗り絵をしたり、ピーナツバターとジャムのサンド イッチを食べたりして楽しく過ごしました。ケイリンは帰り際、車の窓から「おばちゃん、私のことを忘れないで!」と叫びました。私は急いで車に近づき「絶対に忘れないわ。近いうちにまた会いましょう。約束するわ」と言いました。
イエスが戻って来る覚悟
カントリー歌手のティム・マグロウの歌、「死ぬ覚悟で生きろ」に刺激を受けました。余命を宣告された人の、死ぬまでにやっておきたいことにかかわる歌です。彼は、人を大切にし、赦し、優しい言葉づかいを心がけて…と語ります。そして、人生がもうすぐ終わるかのように生きなさい、と勧めます。