救いを見る
ソニアは53歳。仕事も故国も捨てて亡命団に加わることになろうとは思いもしませんでした。ギャングに甥を殺され、17歳の息子も拉致されそうになりました。逃げる他に選択肢はありません。「私は祈りました。主よ、どうか飢え死にしませんように…何でもします。息子がギャングになって惨殺されるより、この苦しみのほうがましです」と彼女は語ります。聖書は、ソニアと息子に、また不正と暴虐に苦しむ多くの人々に対して何を語るのでしょう。
足に良い知らせ
靴下屋の宣伝ににっこりしました。「足の歴史上、最も履き心地のいい靴下」とあり、さらに良い知らせを告げています。このメーカーは、ソックスが一足売れるごとに、もう一足を、ホームレスの保護施設に寄付するというのです。靴下はホームレスの保護施設で最も必要とされるアイテムのひとつだからだそうです。
愛の晩餐会
デンマーク映画「バベットの晩餐会」は、フランスから海沿いのある 村へ亡命してきた女性が、14年間家政婦として働いた宗教指導者の家で、晩餐会の料理を作る話です。バベットは大金が手に入ったと 言って豪華な食材を取り寄せ、フランス料理を村の宗教指導者である姉妹と教会の12人に振舞うのです。
鋼とベルベット
アメリカの詩人で作家のカール・サンドバーグは、リンカーン大統領の伝記を書きましたが、そこには「鋼とベルベットを兼ね備えた人物、…ひどい嵐と言葉を超えた完全な平安の両者を持ち合わせた人物は、地上にはめったに現れない」と書かれています。これは、リンカーンが、大統領の強大な権力と自由を求める人々に対するあわれみを兼ね備えていたことを表しています。
すべての名にまさる名
アントニオ・ストラディバリ(1644年~1737年)は、音楽界のレジェンドです。彼が制作したバイオリン、チェロとヴィオラは、それぞれに名前がつけられるほど高い評価を受けています。例えば、メシア・サラブーエ・ストラディバリウス。バイオリン奏者のヨーゼフ・ヨアヒム(1831年~1907年)は、それで演奏した後に「このストラディ。独特なメシアの音色は、美しさと高貴さが一体となって記憶の中に何度もよみがえる」と記しました。
導きの光
雰囲気は良いのですが、やたら暗いレストランでした。明かりは、小さい卓上のろうそくのみ。客は、スマホのあかりでメニューを読んだり、何を食べているのかを見たりしていました。
その方はどんなお方?
新婚旅行の帰り道、空港で列に並んでいると、少し離れた所にいる男性に気づきました。目配せする私に、夫はちらっと見て「誰?」と言いました。私は興奮して、その俳優の有名な役の名を早口で言うと、彼のところに行って、一緒に写真を撮ってもらえませんかと尋ねました。私は24年経った今も、このことを楽しく人に話します。
凱旋パレード
メジャーリーグのシカゴ・カブスが2016年、108年ぶりにワールド・シリーズを制し、優勝パレードには500万人が詰めかけて勝利を祝いました。
戦勝パレードは古くから行われています。有名な古代ローマの凱旋パレードでは、将軍たちが味方の軍隊と捕虜たちを引き連れて行進しました。
使徒パウロが「キリストによる勝利の行列に加え」(Ⅱコリ2:14)と手紙に記したとき、彼はこのような行進をイメージしたのでしょう。ここで、キリストに従う者が捕らわれ人となっているのは興味深いことです(英語聖書NIVおよび文語訳聖書参照)。しかし、キリスト者は、よみがえられたキリストの勝利の行進に進んで参加します。そして、主が勝利によって王国を建設され、「ハデスの門も…打ち勝て」ないことを喜び祝います(マタ16:18)。
イエスが十字架で勝利され、その勝利が信じる人々に自由を与えると語るとき、私たちはキリストを知る知識のかおりをいたるところで放っています(Ⅱコリ2:14)。それが、他の人に救いの喜びを感じさせる甘いかおりであれ、敗北のみじめさを感じさせる悪臭であれ、このかおりは、私たちについてどこにでも行きます。
私たちはイエスに従うことで、イエスの復活の勝利、すなわち世界を救った勝利を宣言しています。
御名を物語る
絵で見る聖書物語を開き、孫と読み出すと、ふたりとも引き込まれてしまいました。本を閉じると「すべてのお話はイエスの御名をささやいている」という副題に気づきました。