Category  |  神を信頼する

必要のすべて

私はワイワイガヤガヤとした部屋の様子をみつめていました。叔父や叔母、いとこや甥、姪、みんなが親睦を楽しんでいます。私も同様でしたが、自分の家庭を持たない唯一の人、という思いが心をよぎり、痛みを感じました。

不屈の人

戦時中、軍用機が海に墜落し、乗員11人のうち8人が死亡しました。ルイス・ザンペリーニ他ふたりは救命いかだで2ヶ月間漂流し、嵐や敵機の銃撃、サメの難を逃れ、魚や鳥を捕って生で食べ、ついに島に漂着しました。しかし、すぐに捕虜となり、2年間、虐待、拷問、重労働に苦しみました。彼の驚くべき物語は『不屈の男 アンブロークン』で語られています。

状況に左右されない平安

爆竹がはじけたような音がして目覚めると、窓ガラスの破片が散らばっていました。ジョアンは、ひとり暮らしの不安を感じつつ、外の様子をうかがおうと起き上がりました。通りに人影はなく、侵入者の気配もありません。しかし、鏡が割れていました。警察を呼ぶと、ガス管から1センチ離れた所で弾丸が見つかりました。もしガス管に当たっていたら、彼女は死んでいたでしょう。それは後に、近所のアパートで起こった発砲事件の流れ弾だと分かりました。ジョアンは家にいることが怖くなりました。そして、心の平安を祈りました。

納得できない時

プロのスポーツ選手を目指していた青年が挫折した時、「神のご計画が分からない。僕は人生を主にささげたのに!」と母親にメールしました。思いがけない挫折を経験して、「なぜなんだ?!」と心で叫んだ経験の無い人がいるでしょうか。友人に説明もなく絶交されたり、健康に気をつけていたのに病気になったり、会社が突然移転を発表したり、生活が一変するような事故に遭ったり…。

抱き上げて運ぶ

ハリケーン・ドリアンが、2019年、バハマ諸島を襲い、かつてないほどの甚大な被害を与えました。目の不自由なブレントは、小児まひの息子を連れて自宅から避難しました。息子をそっと抱いて肩の上に乗せ、あごまで水につかりながら歩きました。

救いを祈り求める

ミネソタ州は19世紀末に5年に渡ってイナゴの害に苦しみました。人々はタールでイナゴを捕獲したり、ふ化を止めようと畑を焼き払ったりしました。農民は飢餓の瀬戸際で必死に神の助けを求め、多くの人はともに祈るべきだと思いました。州知事も同意し、全州で4月26日が祈りの日になりました。

神の力を実感する

私と6歳の娘は床に座って、ガラスに反射する雷雨の稲光を見ていました。娘は「神さまってすごい!」と何度も繰り返し、私も同感でした。神の力を目の当たりにして自分がとても小さく感じられ、「光が分かれる道はどこか。東風が地の上で散り広がる道はどこか」というみことばを思い出しました(ヨブ38:24)。

神を頼って

アメリカ独立戦争の初期、イギリス領ケベックに向けて出兵した部隊は、マサチューセッツ州ニューベリーポートで、有名な伝道者ジョージ・ホウィットフィールドの墓を暴いて司祭服の襟と袖口を切り取り、切り刻んで皆で分けました。それが成功のお守りだと信じたからです。遠征は失敗に終わりました。彼らの行為は、神以外を頼るという人間の傾向を表しています。人は、金、力、宗教的伝統などが幸福を運んでくれると信じがちです。

神の力

レベカとラッセルの夫婦は、子どもはできないだろうと医者から言われましたが、神には別のご計画がありました。レベカは10年後に妊娠し、出産までの経過も順調でした。ところが、陣痛が始まって入院し、痛みが強まっても、赤ちゃんは出てきません。医師は緊急帝王切開を決断しました。レベカは赤ちゃんや自分を思って涙をこぼしましたが、医師は静かに確信をもって言いました。「私は最善を尽くしますが、まず神に祈りましょう。人以上のことができるお方に。」ふたりはともに祈り、15分後、元気な男の子が生まれました。