新しい道
ガーナのタノ川の川べりの町ニュークロボの住民は、川向こうのテチマンへ行く橋が流されて困っていました。一方、テチマンの教会は、会員の多くがニュークロボに住んでいたので、礼拝出席者数が激減しました。しかし、教会のサムエル・アピア牧師は、危機だからこそ孤児のために「子どもの家」を拡大したいと祈りました。そして、教会の人たちを促し、ニュークロボ側で野外伝道集会をしました。すると人が救われ、洗礼を受ける人々が起され、新しい教会がスタートしました。また、ニュークロボ側には孤児の家を作る土地もありました。神はこうして、たましいの癒やしの業を危機の中で前進させられました。
建てるのを止めるな
サイモンは職場で昇進の打診をされました。自分で祈り、人に相談もした結果、神が責任の重い仕事につくように促しておられると確信しました。上司も応援してくれ、順調に行きそうに見えましたが、事態が急変しました。彼を妬んで協力を拒否する同僚が現われたのです。サイモンはあきらめるべきかと悩みました。
感謝する態度
痛みに耐える長年の疲れと自由に身体を動かせない苛立ちが極限に達し、私は不機嫌でした。過度な要求をしがちで、感謝を失っていました。夫の介護の仕方に文句を言い、掃除にケチをつけました。彼の料理は本当に美味しいのに、献立が単調だと大騒ぎしました。ついに夫が、私の不平に傷ついていると言うと逆ギレでした。どれほど苦しいのか分からないくせに…と。やがて、神は私が間違っていると気づかせてくださり、夫と主に謝罪しました。
私の願いではなく
カミルとジョエルの娘、8歳のリマは、稀なタイプの白血病だと診断され、やがて髄膜炎と脳卒中を併発して意識不明になりました。医療チームによると、助かる可能性は1パーセント以下で、覚悟するように勧められました。
まず神を信頼しなさい
水を怖がる子どもに泳ぎを教えようと、父は私をプールの中央の足が届かない所に連れて行きました。「パパ、離さないでね!」と言うと、父は「離さないよ。約束する」と言いました。そこでは父の支えだけが頼りです。そして、力を抜いて水に浮くことを学びました。
み腕の中は安全
空模様が怪しく洪水警報が発令されていました。家の近所にはいつも以上の台数の車が止まっています。スクールバスで戻って来る子どもを迎えにきた親たちの車です。バスが着いたとき、雨は既に降り出していました。私は、ひとりの女性が車から出てトランクから傘を取り出し、小さな女の子の方へ歩いていくのを見ました。そして、子どもが雨で濡れないように傘を差し掛け、車の方に戻っていきました。子どもを守る親の姿を見て、私は天の父の守りを思い出しました。
銃殺隊を前に歌う
ふたりの男が麻薬密売の罪で死刑判決を受け、刑務所で10年間を過ごしました。そして服役中に神の愛とイエスの贖いを知り、生き方が変わりました。死刑は銃殺でしたが、彼らは銃を構えた一群を前に「主の祈り」を唱和し「アメイジング・グレイス」(聖歌229番)を歌いました。彼らは信仰によって聖霊の力を受け、信じられないほどの勇気をもって死と向き合いました。
力づくで進まない
ボディービルの選手には、競技会に合わせた厳しいトレーニングサイクルがあります。まず、身体を大きく強くする時期、次に、脂肪を減らし筋肉を見えやすくする時期。そして直前になると、筋肉組織がよく見えるよう、普段より水分を控えます。競技会当日の選手たちは、外見は強そうですが、実際は栄養が枯渇して最も弱い状態です。
旅路を行く力
クリスチャンとして生きることについて教える寓話「恐れのない国へ」は、ハバクク書3章19節に基づいています。羊飼いと旅に出た主人公は、ひどく不安で「自分を担いでください」と羊飼いに頼みます。しかし、羊飼いは「それは簡単ですが、自分で登らないと、雌鹿のように足を鍛えて私の相棒としてついてくることはできませんよ」と答えます。