混乱の中の恵み
うとうとしかけていると突然、息子のエレキギターの音が地下室から響いて静寂が破られ、壁が振動しました。昼寝どころではありません。すると、競うように別の音が聞こえました。娘が「驚くばかりの恵みなりき」をピアノで弾き出したのです。
恐れる時
特に不調はなかったのですが、定期健診が憂うつでした。以前、思いがけなく大病が見つかったことがあり、怖かったのです。神が共におられるので大丈夫と分かってはいても不安でした。
望みと願い
アメリカからイギリスに移り住むと、感謝祭の祝日が、11月の普通の木曜日になりました。週末は特別なごちそうにしましたが、家族や友だちと過ごす休日を懐かしく思いました。そんな気持ちは、私だけのものではありません。祝祭日や特別な日は、大切な人と一緒に過ごしたいものです。そして、祝宴の最中でも、亡くなった人をしのんだり、疎遠になってしまった人を思って祈ったりします。
未来は神に委ねる
ラズロ・ヘニエイツは、2010年、仮想通貨のビットコインで初めて買い物をしました。ピザ2枚(2,000円相当)を買って1万ビットコインを支払いました。これを2021年のビットコインの最高値で換算すると500億円になります。ラズロはビットコインの価格が急騰する以前、これでピザを買い続け、総額10万ビットコインを支払っています。もし全てを貯めていれば60兆円を超える財産となって、フォーブズ誌の長者番付に名を連ねていたでしょう。未来を予知できていたなら……。
十分に用心しなさい
数名の人が、雪崩の危険を告知する看板を通り過ぎ、スノーボードを始めました。2度目の滑走中、誰かが「雪崩だ!」と叫びましたが、1人は逃げきれずに巻き込まれて亡くなりました。未熟だと非難する人もいましたが、実は逆で、この人は、雪崩対策の講習を受けた協会認定の山岳スキーガイドでした。ある専門家は、雪崩に関して高度の訓練を受けた人たちの方が己の判断を過信する傾向にあり、この事故の原因は警戒を緩めたことだと語りました。
神の愛
カリフォルニアの実業家、フレデリック・レーマンは、1917年、経済的な大打撃を受ける中で賛美歌(新聖歌31番または教会福音讃美歌24番)を作詞しました。最初の2連はすらすら書けましたが、3連で行き詰まりました。彼は、刑務所の壁に書かれていたといわれる昔の詩を思い出しました。神の愛を深く悟った囚人が壁に刻んだものです。その詩は、偶然にも彼の詩と同じ拍だったため、それを採用しました。
神は痛みを無駄にしない
オリーブは彼女の診療所から医療機器が搬出されるのを眺めていました。新品の備品も売却しました。開業は長年の夢でしたが、息子カイルが脳性まひで生まれ、彼の世話に専念することにしました。彼女は「何度生まれ変わっても、同じ選択をしたわ。でも、歯科医を諦めるのはつらかった。夢が絶たれたの」と話しました。
雑音ではなく
ある高齢の男性は、毎日何時間もテレビニュースを見ては、不安にかられていました。世の中も自分の境遇も破滅に向かっていると不安でした。娘は「いい加減にして」と頼みましたが、父親は、ネットも含めて、長時間、ニュースを見続けました。
神に希望がある
急増するネット注文のせいで年末の宅配が遅れるようになりました。しかし、どうすることもできません。そこで我が家では、買い物は直接店でしていました。しかし、母が「お急ぎ便」を利用するようになってからは違います。注文後2日で届くことが保証された今、私たちは物をすぐ受け取ることに慣れてしまい、配達が遅れると不満を感じます。