礼拝すべきお方
ある4月の午後、数千万人もの人々が、メキシコからアメリカ北東部までをゆるやかにカーブする帯状の皆既帯に集まりました。珍しい皆既日食を見るためです。学校は子どもたちを早退させ、小さな町は、旅行者でにぎわいました。地域の人々は、庭に椅子を並べ、保護メガネを手に観察の準備を整えました。皆既が近づくにつれ、大勢の人は次第に静かになっていきます。ただ、「ああ、神よ!」という呟きだけが繰り返され、その様子をテレビが映していました。
心に染みる別れの言葉
友人のホセは、緩和ケア病棟に入りました。最初は、意識もはっきりしていて、よくしゃべっていたのに、1週間後には衰弱して言葉が出ませんでした。私は、病室で、彼の家族に混ざって座り、ホセや家族にとって、私の存在が無意味でないことを願いました。見舞の人が皆、帰り、私だけがホセと一緒にいました。やがて、私は立ち上がり、戸口に向かい、振り返ると、返事はないと知りつつ「大好きよ」と言いました。すると、ホセの唇が「大好き」と動くのが見えたのです。それが最後になりました。
レンタカーに教えられる
最近、レンタカーを借り、混雑した繁華街の狭い道を、慎重に、いつもよりゆっくり走りました。事故はもちろん、車を傷つけたくはありません。私のものではないのですから。
神にある希望
アルコール依存の父親の家庭内暴力が原因で、パブロは10代で家を出ました。叔父の家に住んで高校を卒業し、結婚して3人の子どもに恵まれました。しかし、悲しいことに、自分が逃げ出した過去を繰り返してしまいました。アルコール依存と破壊的な行動によって、家族が引き裂かれ、妻子、家庭、仕事などを失いました。全てが崩れ去ったのです。「もともと過酷な人生だったが、更に悪くなった」と語ります。
誠実の代償
映画『名もなき生涯』は、第二次世界大戦時のオーストリアの農夫、フランツ・イェーガーシュテッターの実話です。彼は、ナチスの残虐行為にへきえきし、イエスだけが主だと信じていたので、ヒトラーに忠誠を誓わず逮捕されました。
神が一番強い
モンゴルの武将チンギス・カン(1162年-1227年)は、無名だった頃、家族内の権力闘争で異母兄弟を殺害しました。やがて、彼の力は強大になり、アジアの太平洋沿岸から東ヨーロッパに至るまで、アレクサンダー大王よりも広大な帝国を建設しました。冷酷な将軍カン率いるモンゴル軍が進軍すると、そこには死と破壊が残されました。その破壊や略奪は、歴史上、比類ないと言ってよいものでした。
神の物語の一部
考古学者ジョディ・マグネスと彼女のチームは、イスラエル北部のフコック古代集落跡のシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)発掘現場で、驚くほどの数のモザイク画や、絵、彫刻を見つけました。特に珍しいものは、カナン人と戦った旧約聖書の士師デボラの物語を伝えるモザイク画です。現存する出土品の中に、この英雄を描いたものは他にありません。
神が備える助け
漁師のスコット・トンプソンは、新月の夜、サンタバーバラ海峡で船から落ちました。必死に泳いで船を追いましたがダメでした。それで遠くの石油プラットフォームを目指して暗黒の海を泳ぎました。疲れと寒さで希望を失いかけた時、近くで水しぶきの音がしました。アザラシです。そのアザラシは、彼の体に寄り添い、軽く触れたりして、前進させてくれました。スコットは、5時間かけて泳ぎ切り、あのアザラシは、自分を助けるために遣わされた「天使」だったと語りました。
神を待ち望む
カズトと妻ミギワは、不安な気持ちで心エコー検査の結果を待っていました。彼女の肝機能は9カ月以上悪化し続けていて、夫の肝臓の一部を早急に移植することになっていました。ただ、彼女の心臓の状態が改善しなければ、手術はできません。前回の検査では、わずかに改善の兆しがありました。