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ゆがんだ塔

嵐の影響で教会の尖塔がゆがんだと友人が言いました。危険なので、当然、教会はすぐに修理しましたが、そのみっともない姿に、ちょっと考えました。しばしば教会は、完璧な姿で行くべき場所だと思われます。自分の弱みを見せてよいとは思っていないでしょう。

お互いが必要

子どもたちとハイキングをした山道の小さな茂みに、ふわふわした緑の植物を見つけました。樹名板によると「トナカイゴケ」という名前ですが、苔ではありません。菌類と藻類が互いに利益を受けながら共生する地衣類と呼ばれる生物です。地衣類に属する菌類と藻類は単独では生きていけませんが、共生すれば強い生物になり、寿命が高山地帯で4500年というものもあります。干ばつや低温に耐えることができるので、北米に生息するトナカイを厳冬期に支える唯一のエサになります。

神の驚くべき御手

ニューヨークを飛び立って20分後、飛行機のエンジンのひとつが破損し、破片で窓ガラスが割れました。機内の気圧が下がり、大混乱になりました。残念なことに乗客ひとりが死亡、数名がけがをしました。戦闘機パイロットの訓練を受けた冷静で有能な機長が操縦していなかったら、大惨事になっていたでしょう。地元新聞は「驚くべき手によっ て」と報じていました。

ぎゅっと抱きしめる

溢れんばかりの愛情を詰め込んだ大きなクマのぬいぐるみが孫に贈られました。孫は初めは不思議がり、次には驚き、そして好奇心にかられて手を出しました。ぷっくりした指で鼻をつつくと、クマが腕の中に倒れてきて大喜びし、自分の頭をクマの柔らかい胸に押し当て、ぎゅっ と抱きしめました。ふかふかのぬいぐるみに自分をうずめ、満面の笑みを浮かべました。ぬいぐるみが愛したり喜んだりはできないと、幼子は知りません。それで、無邪気にクマの愛を感じ、自分もクマを愛していました。

優しく指摘する

風景画のクラスで最初の課題を描きました。経験豊かなプロの画家に批評してもらう段になり、酷評されると思いましたが、「色使いと、解放感は良いですね。遠くの木々の色をもう少し薄く、原っぱの草は、端をもっと柔らかく描いてください」と言われました。彼には私の絵を酷評する知識や権威がありましたが、優しい態度で的を射た批評をしてくれました。

愛は捜し続ける

携帯電話やポケベルが無い時代、私は19歳で実家から千キロ以上離れた土地に引っ越しました。毎朝、母に電話する約束でしたが、ある時、それを忘れて出かけました。その夜、ふたりの警察官が家に来ました。それまで電話を忘れたことが無かったので、母が心配したのです。何度電話しても話し中だったので、警察に様子を見て来て欲しいと頼んだそうです。警察官は「愛情深く捜し続けてくださるお母さんで幸せですね」と言いました。

主は備えてくださる

大学を卒業し、大学院が始まるまでの間、私は不安でした。新しい土地に移るのでバイトが決まっていません。私はきちんと計画しないと落ち着かないタイプです。ところが、夏休みの終了間際、バイト先の会社から在宅で継続しないかと言われ、神が生活の面倒を見てくださっ ていることを再確認し、安心しました。

最良の戦略

娘のバスケットボールの試合を観客席から応援していると、コーチがコート上の選手たちに「ダブルス」と短く指示を出すのが聞こえました。即座に守備の体制が1対1から、パスが集中する相手チームの一番背の高い選手にふたりが付く体制に変わりました。彼女たちはその選手にシュートを打たせず、ついに、ボールを奪って、自分たちのリングに入れて得点しました。

涙の海

マサチューセッツ州ボストンに「涙の海を渡る」という銘板がありますが、これは1845年から数年続いたアイルランドのジャガイモ飢饉の際に、勇敢に大西洋を渡った人たちを記念しています。この災害で100万人以上の人々が亡くなり、更に100万人以上の人々が故郷を捨て、海を渡りました。この状況をジョン・ボイル・オライリーが「涙の海」と詩的に名づけました。彼らは、飢餓と苦悩に追い立てられながら、必死に希望を求めたのです。