嵐の中へ
風がうなり雷鳴と共に閃光が走り、波が砕け散りました。死ぬかもしれないと思いました。私たちは湖に釣りに出て、長居し過ぎたのです。日が沈むと雨混じりの突風が吹き荒れ、祖父は私に舳先に座るように言いました。転覆しないためです。私は恐怖でいっぱいでしたが、どういうわけか、祈り始めました。14歳の時のことです。
ひとりの痛みは皆の痛み
ひどい痛みがあるので欠勤すると同僚が電話してきました。みんなが心配していると、翌日、痛みの原因は腎臓結石だったと言って、その石を見せてくれました。私は胆石を経験しているので、そのときの激痛を思い出しました。
いつまで?
ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」の中で、アリスが「永遠ってどのくらい長いの?」と尋ねると、白ウサギが「ほんの一瞬のこともある」と答えました。それが、兄のダビデを突然失ったときの私の気持ちでした。葬儀までの時間が、刻一刻と悲しみの深まる永遠の時であるかのように思いました。
祈りによってのみ
夜遅く、がんで闘病中の友人から電話がありました。泣きじゃくっています。私はもらい泣きをしながらも「主よ、どうすればよいのですか」と、心中、祈りました。彼女の嘆きに胸が締め付けられそうです。身体や心の痛みを軽くしたり、何とかしたりするどころか、気の利いた励ましの言葉も思いつきません。しかし、助けてくださるお方は知っています。私は泣きながら「イエスさま、イエスさま」と呟きました。すると泣き声がすすり泣きになり、彼女の深い呼吸が聞こえてきました。やがて友人の夫が「妻は眠りました。明日電話します」と電話口で言いました。私は祈りつつ、涙で枕を濡らして眠りました。
フェアプレイ
東南アジア競技大会のシンガポール代表、マラソン選手アシュリー・リウは、自分が先頭にいるのはなぜだろうと思いました。何と強豪選手たちがコースを間違い、後方にいるではありませんか。リウは、そのままにすることもできましたが、スポーツマンシップに反すると思いました。これで勝っても実力ではありません。他の選手のミスのためではなく、誰より速く走って優勝したいのです。彼は自分の信念に基づいて速度を落とし、後続の選手たちを待ちました。
慰め人となる
別れ際に「神があなたを遣わしてくださったのね」と、その人は言いました。私たちはシカゴに行く機内で、通路を挟んで隣どうしでした。フライトを乗り継いでとんぼ返りすると言うので理由を尋ねると、うつむいて「娘を薬物中毒の更生施設へ送って行った」と答えました。私は静かに、自分の息子がヘロイン中毒だったこと、そして彼が、どのようにキリストに助けられ、麻薬から解放されたかを語りました。彼女は涙して聞いていましたが、やがて、にっこり微笑みました。飛行機が着陸すると、私たちは彼女の娘のために祈りました。
自分が聞きたいこと
人は、自分の考えを支持する情報を求めがちです。ある研究によると、私たちは自分に都合のよい情報を、そうでない情報の2倍も集める傾向があるそうです。自分の考えに固執していると、それに疑問を投げかける意見を避けてしまいます。
家の前でほっと一息
猛暑のある日、8歳のカーマインは、郵便配達員が熱中症にならないように、スポーツドリンクと水を入れたクーラーボックスを自宅の門の前に置きました。家の防犯カメラには、郵便配達人が「すごい!水とスポーツドリンクだ。神さま、感謝します!」と喜ぶ映像が残っていました。「カーマインは、郵便屋さんに冷たい飲み物をあげるのが自分の責任だと思っているのです」と彼の母親は語ります。
甘く苦く
甘いチョコレートが好きな人もあれば、ビターチョコレートが好きという人もあります。古代のマヤ文明の人々はチョコレートに唐辛子を入れ「苦い水」と呼んで飲んだそうです。その後チョコレートは、スペインにもたらされましたが、スペイン人は甘味を好んだので、砂糖と蜂蜜を混ぜ、独特の苦さを和らげたと言います。