用途の変更
クレオ・マクビッカーは、1930年代初頭、壁のクリーナーを発明しました。当時、多くの家庭の暖房は石炭ストーブで、壁は煤(すす)で汚れていました。それで壁の上で転がして煤を吸着させる製品を開発したのです。しかし、残念ながらあまり売れませんでした。ところが数十年後、ある学校の教師がクリスマス飾りを作る授業に使いました。それがレインボークラフト社の起こりで、この製品は別の用途に使われました。幼児向けの粘土「プレイドー」です。

朽ちない感謝と敬意
アロンは父が急死してほどなく、ポスターほどの大きな額に入った一枚の写真を母親に贈りました。父の人生を物語る特別なもの、例えば、収集品、石や本、写真、工芸品などを集めて撮影したものです。彼は、何日もかけてそれらを集め、配置し、妹のレイチェルが撮影しました。それは父に対する敬意と感謝のしるしでした。彼は長年、トラウマと依存症に苦しみましたが、必死で家族を愛しました。この写真は同時に、神の愛と奇跡の癒やしの証しでもあります。なぜなら、父は人生最後の10年間、依存症から解放されて自由に生きたからです。

キリストは堅固な土台
プロのアメリカンフットボール、クォーターバックの選手、C.J.ストラウドは、若く才能豊かなキリスト者です。選手生命が平均3.3年という職業ですが、ストラウドは次のように語ります。「フットボールは浮き沈みがあります。しかし結局は、土台が何かということです。私が土台に据えているのは私の信仰です」。彼は自分の信仰について非常にオープンです。

万物を創造された神
映画『スタートレック』の俳優ウィリアム・シャトナーは、2021年、ロケットに乗って宇宙旅行を楽しみました。そして、後日、その体験を振り返り、搭乗前に想像していた己の心情は的外れだったと語りました。宇宙の壮大さは、生きとし生ける物との深い絆を感じさせてくれると思っていたのに、実際の宇宙は、冷たく空虚な闇の空間で、悲しみを禁じ得なかったそうです。そして、あらためて、地球の美しさともろさをしみじみ思ったといいます。

結局、最後には
アイルランドの聖ブレンダンを題材にしたフレデリック・ビュークナーの小説で、主人公が仲間の修道士ギルダスの片足は、膝から下がないと気付く場面があります。ギルダスはつえを取ろうとしてバランスを崩し、ブレンダンが支えます。ギルダスは、「私は闇に包まれた世界と同じぐらい傷ついている」と言います。ブレンダンは答えます。「もしそうなら、私とて同じだ。倒れそうになったら互いに手を貸し合う。結局のところ、それが唯一の意味ある働きなのだろう」