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神の前に富む

子どもの頃、大恐慌を経験した両親は、働き者で無駄遣いをしません。しかし、貪欲ではなく、教会や福祉団体、困っている人に気前よくお金や時間を与える賢い人でした。

行くよー、はい、行った!

いたずら好きのアーティスト、バンクシーは、またもやってくれました。ロンドンのサザビーズ・オークションハウスで、彼の作品「風船と少女」が1億5千万円で落札された時、「落札!」という競売人の大声に続いて警報器が鳴り、絵は額縁に仕掛けられたシュレッダーに滑り落ちて、半分が短冊状になりました。バンクシーは「行くよー、はい、行った!」 とタイトルをつけ、呆然とする入札者たちの写真をSNSに投稿しました。

貪欲を手放す

イソップ寓話に「少年とハシバミ」という話があります。少年はハシバミの実の入った壺に手を突っ込んで、がばっと掴みましたが、手が抜けません。ついに泣き出してしまいました。やがて、少し実を放しなさいと説得され、それに従うと、手を抜くことができました。貪欲を制するのが容易でない場合もありますが、それをいさめる話です。

食べて、繰り返して

新婚当初、ケリーとポールは料理ができませんでした。しかし、ついにケリーがスパゲティを作り、余ったので、次の日も食べました。3日目には、ポールが作ると言って、パスタもソースも2倍にしました。そうすれば、週末まで大丈夫だろうと思ったのです。しかし、ケリーがつぶやきました。「パスタはもう飽きちゃった。」

愛のためか、お金のためか

アイルランドの詩人オスカー・ワイルドは「若い時は、お金が人生で最も大切なものだと思っていた。老いた今、その通りだ」と言いました。これは皮肉です。ワイルドは46歳で亡くなったので、本当は「老いて」 はいません。彼は人生がお金でないことは十分理解していました。

いとしいもの

トールキンの三部作「指輪物語」(原題:The Lord of the Rings)に登場するホビットのゴクリは「いとしいしと」と言って力の指輪に対して狂気じみた執着心を示しますが、その姿は、今日の私たちの貪欲、執着、狂気を象徴しています。彼の姿に「人ごとではない」と思わされるのですから、まことに厄介です。ゴクリは、指輪に対する愛と憎しみに苛まれていますが、その声は、私たちの心の内にある飢え渇きの反映とも言えます。

罠にかからない

ハエトリグサはノースカロライナ州の砂地の湿地帯で発見された食虫植物です。甘い香りの蜜で花の形をした罠の中に虫をおびき寄せます。そして虫が入るやいなや、花弁のセンサーが働いて瞬時に罠が閉まります。そして獲物を締め付けながら酵素をかけ、ゆっくりと消化し、土からは得られない栄養分を摂取します、

安かれ、わが心よ

子どもを優しく抱きかかえ「よしよし」と言いながら、トントンと背中を叩く姿を想像してください。その行為と優しいささやきは、失望、不安、不快や痛みの中にある子どもを慰めて、落ち着かせてくれます。このような情景は時代にかかわらず普遍的で、私たちもそうしてもらったり、そうしてあげたりして生きてきました。私は詩篇131篇2節を読むと、そんな情景が心に浮かびます。

平和の秘訣

グレースは「平安」に満ちた特別な女性です。彼女と知り合って半年になりますが、心を乱した姿を見たことがありません。夫が難病と診断され入院したときも落ち着いていました。