神の知恵は命を救う
郵便配達員は心配になりました。一人暮らしの老婦人の家のポストがいっぱいです。彼女は普段、毎日、郵便物を取り出しているのに……。配達員は賢明な判断をしました。隣人に尋ねたのです。すると、その人は合鍵を持っていた別の人に知らせました。彼らは一緒に女性の家に入り、彼女が床に倒れているのを見つけました。4日前に転倒した後、起き上がることも、助けを呼ぶこともできなかったのです。配達員の目配り、気配り、決断力や行動力が、1人の高齢女性の命を救ったと言ってもよいでしょう。
クリスマスの困り事
デイビッドは夫婦で神に任命されたと信じて外国に赴き、自分たちの働きが結実することを通して、その使命を確認していました。しかし、彼の高齢の両親はクリスマスを二人きりで過ごさねばなりません。デイビッドたちはプレゼントを早目に送ったりクリスマスの朝に電話をかけたりして、両親の寂しさを和らげようとしましたが、彼らの希望は息子たちに会うことでした。夫婦の収入では、たまにしか帰国できません。デイビッドには知恵が必要でした。
危険に突進
ドイツで1892年、あるコレラ患者の不注意により、菌がエルベ川を通って水道網の起点であるハンブルグに入り込みました。たった数週間で1万人もの市民が亡くなったのです。その8年前、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホは、コレラの感染が水を通して広まることを発見し、ヨーロッパの大都市はろ過システムを導入し、上水道を守りました。しかし、ハンブルグ市の当局は、何もしなかったのです。大惨事が迫っているというのに、費用や科学的根拠をうんぬんして明白な警告を無視しました。
神の意外な方法
牧師は極度の近視で、細めた目を原稿に近づけて単調な声で語りました。しかし、聖霊は彼の説教を通して働かれました。ジョナサン・エドワーズは、「第1次大覚醒」と呼ばれる米国のリバイバルを勢いづけ、多くの人がキリストを信じました。
私たちに必要な知恵
ジョン・M・バリーは、1918年のスペイン風邪大流行について、著書『グレート・インフルエンザ―ウィルスに立ち向かった科学者たち』の中で詳述しています。彼は、保健当局は大流行を予測していたと明かしています。第1次世界大戦の最中、何十万もの兵士が密になって過ごす上に国境を超えて移動するので、新種ウィルスは拡散します。しかし、この知識は悲劇を食い止める役に立ちませんでした。権力者たちは助言に耳を貸さず、戦果を優先して、国民の戦意高揚に勤しみました。疫学者たちは、戦争に殺された約2千万人に加え、およそ5千万人が伝染病で亡くなったと見積もっています。
自然を通して神を知る
アマツバメの動きを模して羽ばたくドローンを国際的な研究チームが開発しました。しかし、アマツバメには未だ遠く及びません。この鳥は、時速150キロで飛び、ホバリングや急降下、急旋回、急停止ができるのです。鳥は「信じられないほど速く飛び、翼を畳み、ねじり、羽毛の隙間を開き、複数の筋肉を使ってエネルギーを節約します」と研究者は語ります。彼らの羽ばたきドローンは未だ「生物の飛行の10パーセント程度」しか再現できていないといいます。
どちらの知恵を求めるか
強盗が2018年のイースター直前にスーパーに押し入り、2人を殺し、1人の女性を人質にしました。救出が難しくなった時、ある警察官が身代わりになると申し出ました。
いつ役に立つの?
孫のローガンは6年生で、代数の宿題をしながら、将来の夢はエンジニアになることだと言いました。そして、私に手伝ってもらいながら、xやyを使って計算問題を解きつつ、こうつぶやきました。 「こんなこと、いつ役に立つの?」
神に耳を傾ける
自宅と大学の間は退屈な砂漠でした。真っ直ぐな道が延々と続くので、気付かずにスピードが出過ぎてしまうことがありました。最初は、交通警察から警告され、2度目は違反切符を切られました。そして、全く同じ場所で、再度の切符を切られたのです。