Category  |  人に対する愛

思いやりの力

介護する人が患者の気持ちを理解できるようにとエイジ・スーツが考案されました。それを着ると、見えにくく、聞こえにくく、動きにくくなり、40歳ぐらい年をとったように感じます。ウォールストリート・ジャーナル紙の記者ジオフレイ・フォウラーは、これを試した後こう記しました。「この苦痛を伴う忘れ難い経験は、単に加齢について教えてくれただけでなく、仮想現実を作る器具が、いかに自分以外の世界に対する認知力や配慮を豊かにするか、教えてくれた。」

異質な人を愛す

私の大好きな教会は、社会復帰を目指す元受刑者を応援するために、数年前に始まりました。今、あらゆる背景の人々が集まり、すばらしく成長しています。この教会は私に天国を連想させます。人々の背景は様々ですが、全員があがなわれた罪人で、イエスの愛によってひとつにされています。

神は新しいことを

最近、聖研グループのリーダーが「神はあなたに何か新しいことをされていますか」と質問しました。すると、困難な状況を抱えているミンディーが答えました。彼女は高齢の両親の世話、夫の健康問題、信仰の決心をしていない子や孫たちの話をしましたが、態度は穏やかでした。そして「私が愛を実践できる機会を増やし、私の愛する力を強める。神が私になさっている新しいことはこれです」と語りました。

他の人を顧みる

ハイメは巨大な多国籍企業で働いています。新入社員の頃、社内で人が話しかけてきました。彼は相手の質問に答えると名前を尋ねました。すると「リッチです」とのこと。ハイメは「初めましてリッチ。それであなたの仕事は?」と尋ねました。すると彼は「この会社のオーナーです」と答えたのです。ハイメはハッとしました。この飾り気のない人が、世界有数の富豪のひとりでした。

キリストの心

エジプトの刑務所に400日間拘束されていたオーストラリアのジャーナリストが釈放されました。彼は、ほっとしたけれど一緒に拘束された仲間を残して行くのが辛かったと語りました。

真の友であること

詩人サム・ウォルター・フォス(1858-1911)は「道路わきの家」と題した詩で「道路わきの家に住ませてもらえるなら、皆の友人になりたい」と書きました。私も同感です。私は、人にたたかれ、不当に扱われ、傷ついた旅人、幻滅という人生の重荷を負っている旅人の友となり、彼らが元気を回復し爽やかに旅をつづけて行けるように、温かくもてなしてあげたいのです。私は、彼らの問題を解決することも、彼らの弱点を直すこともできません。しかし、彼らを祝福することはできるはずです。

触れるだけで

短期医療宣教チームの一員として東アフリカの奥地に行くチャンスが与えられましたが、カイリーは不安でした。初歩的な医療処置はできますが、医者でも看護師でもなかったからです。

完全な愛

素行の悪い友だちができたことを心配して、10代の娘からスマホを取り上げ、どこに行くにも送迎している母親がいました。しかし親子関係は、ますます悪くなっていきます。ところが娘と話してみると、母親が好きだと言います。ただ、過干渉から自由になりたいと言うのでした。

イエスのなさったことを見よ

イエスさまが大好きだから宣教師になって神に仕えたいと、ワリーに話した少年がいました。彼はワリーの友人の息子で、当時8歳でした。それから十数年、ワリーは少年の成長を祈りつつ見守りました。そして、彼がアフリカのマリ共和国で活動する宣教団体に加わることになると、次のように言いました。「君が宣教師になりたいと話してくれたとき、君のためにと思って信託銀行に貯金をして、この良い知らせをずっと待っていたんだよ。」ワリーは人の必要に敏感で、福音伝道に熱心でした。