Category  |  謙遜

最後の者が先になる

先日、飛行機に搭乗すると頭上の荷物置きがいっぱいで、最後尾の席の上に手荷物を入れることになりました。つまり、乗客全員が降りた後でないと、自分の荷物を回収できないわけです。しかし、席に座るとふと、主がなさったこと、という思いがよぎりました。「待っていてもどうということはない。むしろ、君のためになるよ」と言われたように感じて、笑ってしまいました。着陸後は、他の客の荷物を下ろしたり、客室乗務員の片付けを手伝ったりして時間を潰し、自分の荷物を取って降りる時には、航空会社のスタッフと間違えられ、また笑ってしまいました。

人間らしさ

警察官は地域の安全のためにある種の権限を与えられていますが、その巡査は偉ぶりもせず、自分たちは「危機の中にいる人と共に働く人間」だと言いました。彼の謙遜な態度は、ローマ帝国の迫害に苦しんでいた仲間に向けられた使徒ペテロの言葉を思い出させます。

仕え、仕えられなさい

マリリンは長い間病気で沢山の人の世話になっているので、どうすればお返しができるだろうと悩んでいました。ところがある日「人に仕えるだけでなく、人の奉仕を喜んで受け入れる謙虚さが増し加えられるよう、みんなのために祈りましょう」という祈禱課題を読みました。そして、借りを返さなくてはと思わずに、ただ心から感謝して、みんなに仕える喜びを味わってもらえればよいと気づきました。

無名

昔、雑誌「ザ・ライター」に掲載されたジェイン・ヨーレンのエッセー「作者不詳になるために」をコピーし、ページが擦り切れるほど何度も読みました。彼女は「最高の作家は心の底から作者不詳と署名したい人です。内容が大切なのであって筆者が大切ではないからです」と語りました。

他の人を顧みる

ハイメは巨大な多国籍企業で働いています。新入社員の頃、社内で人が話しかけてきました。彼は相手の質問に答えると名前を尋ねました。すると「リッチです」とのこと。ハイメは「初めましてリッチ。それであなたの仕事は?」と尋ねました。すると彼は「この会社のオーナーです」と答えたのです。ハイメはハッとしました。この飾り気のない人が、世界有数の富豪のひとりでした。

教授の告白

学生の文章力の無さに教授で作家のデイヴィッド・フォスター・ウォーレスは愕然としました。しかし何とかしなくてはと思ったとき、衝撃的な問いが立ちはだかりました。「自分のように独善的な教授が上から目線で何かを言っても学生が耳を傾けるだろうか…。」

お先にどうぞ

年の若い人が年配の人に譲るのが礼儀だという文化があります。年齢に関係なく、地位の低い人が高い人に譲るべきという文化もあります。しかし、どんな文化で育とうとも、自分が上の立場にいるときに進んで相手に譲るのは難しいものです。

聖なる心の賛美

友人のマイルナは外国旅行中、礼拝をささげるために教会に行きました。その教会の人たちは会堂に入るとまず、正面から顔を背けてひざまずき、祈っていました。人々は礼拝の前に、自分の罪を神に告白していたのだそうです。

どうぞお先に

チベット出身のシェルパ、ナワン・ゴンブとアメリカ人の登山家、ジム・ウィッタカーは、1963年5月1日にエベレストに登頂しました。山頂が近づいたとき、ふたりはそれぞれ思いました。頂上の土を先に踏んだ方が栄誉を受ける…。ウイッタカーはゴンブに先に行くようにと言いましたが、ゴンブは「ジムさん、あなたが先ですよ」と笑顔で辞退しました。それで、同時に山頂の土を踏むことにしたのです。