思いやるということ
イザヤは少年野球の地区大会で頭部にデッドボールを受けました。地面に倒れ頭を抱えていましたが、ヘルメットのおかげで幸い大事には至りませんでした。試合再開。しかし、相手チームの投手が危険行為をしてしまったことに動揺しているのは明らかでした。イザヤは、それに気付くと、素晴らしい行動をし、その映像は瞬く間にネット上に拡散されました。彼は投手に向かって歩いていくと「大丈夫」というように、彼をハグしました。けんかになりかねない状況で、イザヤは思いやりを選択しました。
神から賜ったもの
大学生だった頃、合宿で性格診断が話題になりました。私は、自分のことを「管理者型」とか「広報運動家型」と言う友人たちに戸惑いました。そして、「僕は何でも型だよ」と冗談を言いました。
愛して従う
結婚式で「死が二人を分かつまで、あなたの夫を愛し、敬い、従うことを誓いますか」と牧師が問いました。私は夫となる人をちらっと見て「従う?」とつぶやきました。私たちは、互いに対する愛と尊敬に基づいて関係を築いてきたのに、これからは盲従するのかしら……。夫の父は、私がけげんな顔でその言葉をのみ込み「誓います」と言う瞬間をビデオに収めていました。
イエスさまが愛してくれたから
息子のザビエルが幼稚園児の頃、小さな手を大きく広げて「これぐらいママを愛しているよ」と言うので、私も両手を大きく広げて「ママはこれぐらい愛しているわ」と答えました。手を腰に当てて「僕が先だよ」と言うと、首を振り「あなたがお腹にいたときからもう愛していたのよ」と答えました。すると息子は喜んで「ママの勝ち」と言いました。私は「二人とも勝ちよ。だってイエスさまが最初に二人を愛してくれたから」と答えました。
家族は大切
姉と兄、そして私は、それぞれ別の州から飛行機で伯父の葬儀に駆け付け、その後、90歳の祖母を見舞いに行きました。祖母は脳梗塞のために身体が不自由で、言語障害もあります。彼女はベッドの周りに集まった私たちの手を、唯一動く自分の右手で取り、自分の胸の上に引き寄せました。そして3人の手を重ねると、その上を軽く叩きました。祖母は言葉ではなくしぐさで、私たちのどこかよそよそしい関係に向かって語ったのです。「家族は大切だよ」と。
平和の御使い
ノラは平和的なデモに参加しました。正義を求めて抗議する人たちは、計画どおり、静かに行進しましたが、よそから2台のバスが来て扇動者たちが降り立ち、暴動が始まりました。ノラは失望して立ち去りました。彼らの善意は灰に帰したようでした。
町に喜びを
ワールドカップ史上最高の試合と称された2022年の決勝戦。フランス、アルゼンチン両チームは、3対3のスコアで延長戦を終了し、勝敗はPK戦に持ち込まれました。決勝ゴールを決めた瞬間、アルゼンチンの国中が歓喜に沸き立ちました。100万人以上がブエノスアイレスの町を埋め尽くし、嬉しくて大騒動する群衆のドローン映像が、ソーシャルメディアに拡散されました。BBCの記者は、町が喜びの炸裂で震えたと伝えました。
理想のリーダー
英国の首相は、2022年7月、辞職に追い込まれました。求められる高い品性を欠いたことが理由でした。後任の首相もたった数カ月で辞職したのです。事の発端は、国会議員の朝祷会に参加していた保健相が、自らの品位に欠ける行為を神に示され、辞任したことでした。他の閣僚たちも次々に辞任し、首相も辞任を余儀なくされました。穏やかな祈祷会から驚くことが起きたのです。
新しい愛の命令
イギリス王室は、13世紀から続く伝統に則って、グッドフライデーの前日、洗足木曜日に貧しい人々に贈り物をします。その行為を表す言葉は、ラテン語の「命令」から派生します。そして、その祝すべき命令とは、イエスが十字架の前夜にお与えになった次の新しい命令です。「互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハ13:34)