自分らしさとは?
ジョシュア・エイブラハム・ノートンは、1859年、自分は米国の皇帝だと宣言しました。高貴な身分を求めてサンフランシスコの夕刊紙に「ノートン皇帝」の布告を掲載すると、大半の人が笑いました。一方、彼は社会問題に取り組み、独自の通貨を発行し、英国のビクトリア女王に求婚し、両国を併合しようと手紙を送りました。皇帝風にあつらえた軍服を着ていて、どこから見ても国王に見えたそうですが、もちろん違います。誰も自分の身分を仕立てることはできないからです。
神によって知られる
生き別れの兄弟、キーロンとヴィンセントが、約20年後、DNA鑑定のおかげで再会しました。しかし、鍵となったのは、出生時の名前でした。ヴィンセントが「タイラー」と答えたので、キーロンは2人の関係を確信したのです。
永遠のいのち
映画『エバーラスティング~時をさまようタック~』の中で、アンガス・タックが言います。「ウィニー、恐れるべきは死ではなく、実りのない生だ」。この台詞の肝は、タック一族は不老不死で、アンガスは死ねないという点です。青年ジェシー・タックはウィニーと恋に落ち、ずっと一緒にいたいから「君も不死になって」と懇願します。しかし、賢明な父アンガスは、死ななければ幸せというわけではないと悟っていました。
心が休まる
心が休まらないなら、どんな富や成功にも満足できません。カントリーミュージック界の今は亡き大スターは、こう証言しています。ビルボードのカントリーミュージック部門で上位10位に入ったアルバムは40近く、多数のシングルは1位に輝きました。しかし、結婚と離婚を繰り返し、刑務所にも入りました。キャリアでの大成功にもかかわらず、こう嘆きました。「ざわつく心をどうすることもできない。仕事も、結婚も、生きがいも、少ししか役に立たない。きっと死ぬまでそうだろう」。人生が終わる前に安らぎを見つけることができたのに、何と悲しいことでしょう。
神の摂理
オンラインのDVDレンタルサービスの新興企業が、2000年、当時の業界最大手ブロックバスターに5000万ドル(約50億円)で自社の売却を持ちかけましたが、断られました。しかし、買収されなかった結果、その企業、ネットフリックスは、加入者1億8,000万人以上、時価総額20兆円を超える巨大企業となりました。一方のブロックバスターは倒産。未来の予測はできないものです。
主を求める
ポテトチップスを食べ出すと止まらないのはなぜでしょう。マイケル・モスは、著書『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』の中で、アメリカの大手スナック菓子メーカーがそのように仕組んでいる、と言います。ある有名な大手企業では年間30億円をかけて「食欲コンサルタント」を雇い、一時の幸福感を刺激する策を練っているそうです。