目的と熱意を持って
空港に行くために車を出し、妻が3歳の孫に「バケーションに出かけよう!」と元気よく言うと、オースチンは神妙な面持ちで「僕はバケーションには行かない。ミッションに行くんだ」と応じました。
輝く光
祈りを教える5週間の講座を教会に頼まれましたが、期待に応えられるか、好感を持たれるか不安でした。それでカリキュラムやスライド、資料などを完璧にしようと力んでいましたが、自分から参加を呼びかけることはしませんでした。
何でもやる
自称「天才」が、世界の恐怖や腐敗、無知や貧困についてわめきちらし、この世は不条理で神はいないと断言する映画がありました。珍しい話ではありません。変わっているのは「ちょっとでも幸せを感じることは、何でもやってくれ」と最後に観客に訴えることです。そこには背徳も含まれます。
蜜よりも甘く
演題は人種問題でしたが講師は冷静でした。大勢の前で大胆に語りましたが、暖かく謙虚な姿勢と穏やかな言葉やユーモアでピリピリした会場の空気は一挙に和らぎ、聴衆の笑い声も聞こえました。物議をかもす話題をどのように解決していくかを、感情的にならず、攻撃的な言葉を用いず述べること。そうです。不快な問題を情け深く取り扱うことが大切なのです。
微笑むイエス
映画でイエスを演じるとしたらどうしますか。これがブルース・マチアーノの挑戦でした。彼は、1993年の聖書映画『マタイ』でイエス役でしたが、多くの人のイエス像が自分の演技で決まってしまうかもしれないと思い、大きなプレッシャーを感じていました。マチアーノはイエスの姿を示してくださいと真剣に祈りました。
挫折
ジャクソンは幼い頃からアメリカ海軍の特殊部隊に入ることが夢でした。肉体を鍛え自己犠牲を強いる生活に何年も耐え、ついに訓練生が「地獄週間」と呼ぶ、厳しく徹底的な訓練に進みました。ところが、彼の体力では耐えきれず、脱落すると司令官と仲間たちに告げる鐘を仕方なく鳴らしました。大抵の人にとって、これは挫折でしょう。ジャクソンも非常に落胆しました。しかし、この挫折が生涯の仕事の準備だったと、後で分かりました。
すべての機会を
息子にせがまれてスマホにゲームを入れました。自分のいる場所の風景に色とりどりの生き物が現れ、それを捕まえるというものです。このゲームは行く先々が競技場になるので以前より歩くようになりました。これで息子と遊ぶときは、現れた生物を捕まえるチャンスを最大限に活用しようと頑張ります。やみつきになるこのゲームに、引き込まれ、没頭してしまいます。しかし、ある問いが心に浮かび、自責の念にかられました。神が私の周りに置かれた機会を最大限に活用しようと、これほど頑張っているでしょうか。
目的とゴール
冒険家コリン・オブレイディは2018年、世界初の単独、無支援の南極大陸横断に成功しました。スキーをはき、荷物を積んだそりを引いて54日間で約1,500キロを踏破しました。途方もない勇気と献身の旅です。
豊かな人生
第一次世界大戦末期の1918年、写真家のエリック・エンストロムは作品集の準備をしていました。彼は、虚無感漂う世相の中、人生の豊かさを伝える作品を加えたいと思いました。それが、彼の代表作となった、食卓で両手を組み、こうべを垂れて祈るひげの老人の写真です。本とメガネ、粥のお椀、ナイフ、一斤のパンがあるだけです。