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いのちの神

数年前のことです。冬の終りに気温が氷点下20度以下という極寒が2週間も続いたことがありました。とりわけ寒かったある日、小鳥のさえずりが夜の静寂を破りました。何十羽、何百羽もの小鳥たちが、思いの丈を伝えるように鳴く様子は、創造主に向かって、この寒さを何とかしてくださいと言っているかのようでした。

息を呑むような栄光

ヨーロッパ旅行の楽しみのひとつは点在する大聖堂を訪問することです。天に向かってそびえたつ建物の美しさは息を呑むほどです。また、中に収められた絵画、彫刻などは驚くほど素晴らしく荘厳で、訪れる人を魅了します。

目に残るもの

ハチドリの英語名は「ハミングバード」でブンブンという羽音からつけられました。ポルトガル語では「花にキスするもの」、スペイン語では「飛ぶ宝石」。メキシコのサポテカ族の言葉では「ビウル」です。これは「目に残るもの」という意味です。つまり、いったん目にしたら、その姿を忘れることは決してないと言っているのです。

大きい世界、もっと大きい神

ミシガン州北部を車で走っていると「世界がこんなに大きいなんて、信じられないわ」と妻が言いました。赤道と北極の中間点、北緯45度線の標識を通過した時です。世界は大きく人間はちっぽけです。しかし、その世界も宇宙の一片のほこりに過ぎない小さな惑星です。

力強い神

私はある日、海岸に出て、ウインドサーフィンで風に乗り、波と戯れている人たちを楽しく眺めていました。そして浜に戻って来たひとりに声をかけ、難しそうに見えるけれど、大変なのかと尋ねました。すると彼は「いいえ。風の力を利用するので、普通のサーフィンよりも簡単です」と答えました。

傑作を見る

父はアーチェリーの矢筒をオーダーメイドで作ります。本革に自然の動植物を彫り、筒になるように縫い合わせます。父の家で作品作りを見学しました。父は鋭い刃を慎重な手つきで革に押し当て、圧力の違いを用いて質感を作り出します。その後、真紅の染料に浸した布をかぶせて均等な力で革を叩き、光沢を出します。

まばゆいばかりの神の美

オーストラリアのロードハウ島は、透き通った海と白い砂のパラダイスです。数年前に訪れ、その美しさに圧倒されました。ここでは海ガメやヒラアジのような光る魚と一緒に泳ぐことができます。オトメベラがネオンサインのように輝きながら漂っていきます。サンゴ礁には鮮やかなオレンジ色のクマノミや私の手にキスしようと勢いよくやってくる黄色い縞のチョウチョウウオがたわむれています。私はこの壮麗な光景に神をあがめずにはいられませんでした。使徒パウロは、神の本性は素晴らしい自然の中に垣間見えると語りましたが(ロマ1:20)、私はこの驚くべき美の中に神の力とご性質の片鱗を見たのです。

あなたはオリジナル

人は皆、神の御手によって造られました。自力で自分を造った人はいません。体格、頭脳、センスの良さを自力で造った人はいません。神が言葉に尽くせない愛を込めて一人ひとりを造られました。

砂の楽園

現在のアーチズ国立公園(ユタ州)で夏場に自然保護官を務めたエドワード・アビーは、自分史「砂の楽園」を記しました。その巧みな言葉の選び方と米国南西部の生き生きとした描写は、一読の価値があります。しかしアビーは無神論者だったので、卓越した審美眼を持っていても、自然の美しさを表面的に見ることしかできません。生涯、美を賛美したのに、悲しいことにその核心を見逃していました。