安全地帯
教師を引退したデビー・スティーブンス・ブラウダーは、人々に植林を推奨しています。その理由は高温対策です。アメリカの猛暑は、気候関連の死因の第1位です。その対策として、まずは植林、と彼女は語ります。樹木で日陰を作ることは、人々を守る有効な手段の一つです。それは、地域の美観だけではなく、「生きるか死ぬか」の問題なのです。
国々が一つとなる
アメリカとカナダの国境線は水陸合わせて8千800キロメートル以上あり、世界最長です。国境線を明確に示すため、そこから両側に3メートルの幅で木を定期的に伐採します。この細長い伐採地は「スラッシュ」と呼ばれ、8千以上の石碑が点在しており、どこが境界線かは一目瞭然です。
神は覚えている
ユースパスターとして教会の青年たちに関わり出したある日曜日、母親の横に恥ずかしそうに座っている少女に声をかけました。「○○ちゃん、元気?」彼女は顔を上げて私を見るとニコリとして、「名前を覚えてた」と小声で言いました。教会の大勢の大人たちの中で居場所がないと感じていたのかもしれません。名前で呼んだことで、心を開いてくれるようになりました。自分も大切な存在だと理解したのです。
星を調べる
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、2021年、各国の協力によって打ち上げられました。地球から150万キロメートル以上離れた場所に設置されて、宇宙を観察します。深宇宙をのぞき込んで、天体を観察し、その不思議を調べます。
いのちの水
アンドレアは複雑な家庭に生まれ、14歳で家を出て働き始め、友人と暮らしました。自己肯定感が低く、愛に飢えており、やがて恋人と同棲し、彼の誘いで薬物を使いだしました。飲酒は既に常態化していました。しかし、恋も酒も薬も、心の穴を埋めてくれません。彼女は探し続けました。そして数年後、数人のクリスチャンに出会いました。その人たちは、彼女に手を差し伸べて一緒に祈ってくれました。そして数ヶ月後、ついに彼女を愛情飢餓から救ってくださるお方、イエスに出会ったのです。
新しい目
新しい眼鏡をかけて教会に行くと、通路の反対側の席に友人が座っていたので、手を振りました。数メートル先ですが、はっきり見えたので、手を伸ばせば届きそうな距離にいると感じました。礼拝後に話しにいくと、私も彼女もいつもの席に座っていたと気付きました。度数の合う眼鏡のおかげでよく見えたのでした。
救出作戦
オーストラリアの家畜救出団体の人が迷子の羊を見つけました。汚れて絡み合った毛は34㎏以上もあり、少なくとも5年間は森に放置されていたようでした。その人は、羊をなだめながら重い毛を刈ってあげました。羊は身軽になると餌を食べました。そして、保護区で職員に守られ、他の動物たちと過ごすうちに、しっかりとし、落ち着いてもきました。
そばに来てかがむ
小さな子の母親が懸命に自転車の練習をする娘の後ろを追いかけていました。子どもはスピードを制御できなくなって自転車は転倒し、女の子は足が痛いと泣き出しました。母親は静かにかがんで膝をつき、痛みが飛んでいくように足をなでました。効果てきめんです。少女は立ち上がって練習を再開しました。私たちの痛みが全て、これほど簡単に消えたらどんなによいでしょう。
逃げ込める場所
小学6年生のバスケットボールの試合で、親たちは大声援を送っていました。小さい妹や弟たちは、廊下で楽しく遊んでいました。すると突然、サイレンが鳴り、警報灯が光りました。火災報知器が作動したのです。幼い子どもたちは驚いて、叫びながら体育館に駆け込み、親を探しました。