神の備えとその方法
リスたちが冬に備えてドングリを蓄えておこうと騒々しく駆け回っています。鹿の群れは音も無く我が家の庭を横切るのに、一匹のリスは侵略者がやって来たかのような騒音を立てます。
安全な場所
娘は私といっしょに親戚の集まりに出かけることになり、長旅に不安そうでした。そこで運転手役を買って出ると、彼女は「そうね。でも、私の車の方が安心なのだけれど… お母さん、運転できる?」と言いました。私は、娘が自分のゆったりした車で行きたいのかしらと思って「私の車じゃ狭苦しい?」と尋ねました。すると彼女は「そうじゃないけれど、自分の車は私にとって安全な場所なの。守られているみたいに感じるのよ」と言いました。
翼を広げて舞いかける
ベティーの娘は体調を崩して海外から帰国しました。ペティ―と夫は、あまりに辛そうな娘を見て、救急診療所に連れて行きました。治療が始まって数時間後、看護師のひとりが「大丈夫ですよ。元気になるまで私たちがついています。最善を尽くしますから。」と言ってくれました。ベティーは、心が平安と愛に包まれるのを感じました。彼女は娘の前でおろそろするだけでしたが、主は完全な親なので、ご自分の子どもたちの面倒を見て、苦しい時には慰めてくださることに気づきました。
離れても見捨てない
姪が別れを告げに来たとき、こみ上げてくるものがありました。ボストン大学の大学院に通うために引っ越すのです。大学の4年間も家を離れていましたが、同じ州にいて2時間半ほど車を走らせれば会うことができました。ところが今度は千キロ以上も離れた所に行くのです。頻繁に会うことはできません。彼女を神の御手に委ねるのみです。
私を運んでくださった
最近、大学時代の日記が出てきて、思わず読み返しました。すると、今、自分について感じているように当時は感じていなかったことに気づきました。孤独と葛藤し、信仰に対してもかなり悩んでいました。しかし、今、振り返ってみると、神がより良い状況に私を運んでくださったことが分かります。神があそこから優しく導き出してくださったことを思うなら、今、辛いと感じていることも、やがては、神の癒しの物語の1ページになるはずです。
神の羽の下で
保護と聞いて鳥の羽毛を想像する人は少ないでしょう。鳥の羽毛は薄くて弱いように見えますが、実は意外に力があります。それは、神の御業の素晴らしさを表す例のひとつです。
持ち帰るもの
ジョン・F・バーンズ氏は40年間、ニューヨークタイムズ紙の記者として世界の出来事を伝えました。2015年、定年退職の際に書いた記事で、「決して忘れるな。どれだけ遠くに行ったかではなく何を持ち帰ったかだ」という、死の床にいた記者仲間の言葉を回想しています。
何より偉大
イグアスの滝はブラジルとアルゼンチンにまたがる大瀑布です。イグアス川の2.7キロメートルにわたって275の滝が連なり、まさに壮観です。ブラジル側の岸壁には、詩篇93篇4節「大水のとどろきにまさり、海の力強い波にもまさって、いと高き所にいます主は、力強くあられます」が刻まれて、その下には「神は私たちの悩みよりも常に大きいお方だ」と書かれています。
神の慰めをあかしする
友人の自作の器が配送中に壊れ、大小の破片や土の粉になりました。私は夫に破片をくっつけてもらい、飾り棚に並べました。この器のように、私にも傷跡があります。それは、神が許された試練を乗り越えて立っていることを証明する傷です。この器を見ると心が癒されます。そして、神が私をどう取り扱われたかを分かち合うことが、今、苦難の中にある人々の助けになると今また、教えられました。