聞かれている
チャールズ・リボルグ・マンとジョージ・ランサム・ツイスは、1905年の著書『物理』で、「人里離れた動物もいない森で木が倒れた時に、音はするか」と問いました。それを発端に、音、認知、存在に関する議論が、哲学と科学の両分野で始まりましたが、今も結論は出ていません。
共感する神
エモリー大学の研究者らは、MRIを用いて孫のいる女性の脳を調べ、共感度を計りました。自分の孫、自分の成人した子、他人の子どもに対する反応を比べた結果、我が子よりも孫に対して、共感度が高いと分かりました。その要因は「かわいさ」だそうです。つまり、自分の孫は、大人の我が子より「かわいい」のです。それは当然だと言う前に、この調査をしたリリング博士の言葉に耳を傾けてください。「おばあちゃんは、孫が笑っていると、その子の喜びを感じ、孫が泣いていると、その子の心の痛みを感じます」
短すぎるひも
マーガレット叔母さんはまれに見る倹約家でした。姪たちが遺品整理をすると、引き出しから小袋に分別されたひもが出てきました。「短すぎて使えないひも」とラベルが貼ってあります。なぜ使えない物を丁寧にしまっておいたのでしょう。ひどく貧乏だったことがあったのかもしれません。
イエスのように愛する
ジョージア州アトランタの駅で、ワイシャツにフォーマルなパンツ姿の若い男性がベンチに座り、ネクタイを結ぼうと悪戦苦闘していました。初老の女性がその様子を見て、夫に手伝うように促しました。高齢の男性が、前かがみになって青年を助けていると、通りがかりの人が3人の様子を写真に撮りました。この写真がネットで拡散されると、多くの人が親切についてコメントしました。
創造の御業を発見する
東欧のジョージアにあるクルベラ洞窟は、調査が進んでいる中で最も深い洞窟の一つです。探検隊の調査によると、ほぼ垂直の暗く恐ろしい縦穴洞窟で、現在、地下2197メートルまで確認されています。世界には同じような洞窟が400ほどあります。新しい洞窟は次々と見つかり、深さの記録も更新されています。
その日は必ず来る
サラは14歳で母を亡くし、兄弟たちとホームレスになりました。それで自分の子には財産を残したいと若い時から必死で働いて家を買いました。そういうわけで、彼女自身は得られなかった安定した家が、彼女の家族には備えられたのです。
ずっと険しい山道
詩人で作家のクリスティーナ・ロセッティの人生は厳しいものでした。うつや多くの病気に悩まされ、3度も婚約を破棄され、がんで亡くなりました。
弱さの中の強さ
息子が3歳になる頃、私は手術をすることになり、退院後も回復まで1カ月以上かかると言われました。術後、元気いっぱいの幼児の世話をどうすればよいのでしょう。その上、食事の支度です。汚れた皿が積まれたシンクや、ベッドに横たわる自分を想像し、私は自分の不調が家庭に与える影響を恐れました。
朝ごとに新しい
映画に「リブート版」というものがあります。それは、よく知られたヒーローものや、おとぎ話などの古い作品に新しい解釈を加えて作り直したものです。あまり有名ではない作品を新しい切り口で作り直したりもします。それは仕切り直しとも言えます。新しい息を吹き込んで再出発させるのです。