驚くべきあわれみ
大学生の夏、コロラドの大農場で働きました。一日中トラクターで牧草を刈った日の夕方、お腹を減らし疲れて母屋に戻りました。そしてベテラン運転手まがいの勢いでハンドルを切り、ブレーキを強く踏んでトラクターを左に回転させて駐車しました。すると、刈り取り機の爪が、横にあった2千リットル入りのガソリンタンクの脚に当たったのです。タンクは大音響を立てて地面に倒れ、継ぎ目が壊れてガソリンが流れ出してしまいました。雇い主である農場の主人は、そばでその一部始終を見ていました。
母の愛
幼い頃に両親が離婚し、親権などをめぐる争いがあったため、スーはしばらく施設に預けられました。そこでいじめに遭い、見捨てられたように感じました。母は月に一度だけ面会に来ましたが、父はめったに来てくれません。しかし、ずっと後になって、頻繁に会えなかったのは施設の規則のためで、母は一目でも娘の姿を見ようと、毎日フェンスの外からのぞいていたと知りました。時には園庭で遊んでいる娘を見て、元気か確かめていたと言います。
愚かな羊と良い羊飼い
友人のチャドは、ワイオミング州で羊飼いを1年間しました。 「ヒツジは愚かだよ。自分の目の前にあるものしか食べないんだ。前の草を全部食べると、他の草地を探そうとはせず、草の無くなった土を食べちゃうんだ」と言います。
ひどい事も素晴らしい事も
恐れで凍り付くことがあります。過去に傷つけられた経験があり、今回もまた同じことになりそうだと感じるなら、当然恐ろしくなります。そして「私には、うまく対処する知恵も力も勇気もない。絶対にできない」と精神的に追い詰められます。
イエスの物語
子どもの頃、町の図書館に行くのが大好きでした。ある日、高学年用の書棚を見て、そこにある本を全部読もうと思いました。けれど重要な事実を忘れていました。ここには新しい本が追加されます。私は必死に努力しましたが、本の数が多過ぎました。
歌う御父
子どもが生まれる前、歌うことの大切さを教えてくれた人はいませんでした。今、私の子どもたちは6歳、8歳、10歳ですが、どの子も以前、寝つきが悪くて困りました。私たち夫婦は毎晩、早く寝てくれるように祈りながら、交替で子どもたちを抱いてあやしました。子守歌を口ずさみながら彼らを抱き、優しくゆすっていた時間は、何百時間にもなるでしょう。そして、子どもたちのために歌ううちに、愛情の絆が深まっていくという素晴らしい体験をしました。
大魚の話ではなく
ミガルーは初めて撮影された全身が真っ白なザトウクジラです。体長は12メートル以上。オーストラリア、南クイーンズランド沖で何度も目撃され、この国の法律で保護されています。
意外な方法
イギリスのジャージー動物園で1986年、5歳のレバン•メリット君が6メートル下のゴリラの囲いの中に落ち、両親と見物人たちは悲鳴を上げました。ところが大人の雄のゴリラ「ジャンボ」が、動かない少年と他のゴリラたちの間に立ちはだかり、彼の背中を優しくなでたのです。レバンは気が付いて泣き出し、飼育係と救急車の隊員がやって来ました。するとジャンボは、他のゴリラたちを誘導して彼から離れていきました。あれから30年以上経ちますが、レバンは今でも、大きくて優しかったジャンボのことを語ります。その予期せぬ行動は、彼のゴリラに対する印象を完全に変えました。
神の手のひらに刻まれた
チャールズ•スポルジョンは1800年代、ロンドンの教会で長い間、牧会していましたが「わたしは手のひらにあなたを刻んだ」と語るイザヤ書49章16節から何度も説教を取り次ぎました。彼は「このようなみことばは、何百回も説教されるべきだ」と言いました。「神の手のひらに…」という真理はあまりにも素晴らしく、私たちにとって、何度も何度も思い返すべきメッセージだからです。