父の祝福
最近、父親と良い関係を持てなかった教会の人たちから、父親の愛を代弁して彼らを祝福して欲しいと頼まれました。優しく温かく接することができなかったり、過剰な期待を押し付けたりして傷つけてし まったことを子どもたちに詫び、喜びと称賛、豊かな愛を宣言するのです。私は、彼らを祝福しながら涙が出ました。自分自身が今でも、そのような言葉が必要であり、私の子どもたちも同様だと気づきました。
くぎの主?
車に乗り込もうとして、後部タイヤの側面にくぎを見つけました。幸い空気は抜けていないようです。修理に向かいながら、いつからだったのだろうと思いました。存在すら知らなかった危険から、どれほど長く守られていたのでしょう。私たちは自分で自分を守っていると考えがちですが、あのくぎは、それが幻想だということを思い出させてくれました。
あなたの価値
現在、作家として活躍しているケイトリンは、パワハラと闘う中でうつ病になったと明かしています。心に受けた暴力は肉体のそれ以上に深く人を傷つけます。自分は人に好かれないだめな人間、使い捨てられて当然の人間だと感じてしまうと言います。
神はその体験をご存知です。神は心を込めてイスラエルの世話をしましたが、彼らは、その愛の労苦に対する「賃金として、銀三十シェケルを量った」のでした(ゼカ11:12)。それは奴隷が誤って殺されたときに、その主人に賠償すべき金額でした(出21:32)。神は侮辱的な最低限の値段を「彼らによってわたしが値積もりされた尊い価」と皮肉られました(ゼカ11:13)。
イエスもその体験をご存知です。弟子ユダの裏切りは、侮辱の裏切りでした。ユダヤ人の指導者たちは、キリストを軽蔑していたので、銀30枚という人を売買する最安値をユダに提示し、彼も承諾しました(マタ26:14-15、27:9)。ユダはイエスを軽んじていたので、ただ同然でイエスを売ったのです。
イエスが軽んじられたのですから、あなたが軽んじられたとしても驚くには値しません。あなたの価値は、人にははかれません。自分ではかるものでもありません。それを決められるのは、神だけです。そして、あなたのためなら死ねる、と神が言ってくださるほどの価値があるのです。
*健全な自己イメージについて、「自分を好きになる-聖書は何と言っているか」で読みましょう。
イエスと非凡な物語
友人が夫婦デートをしなさいと子守りを申し出てくれました。「素敵な場所に行ってね」と勧められましたが、夫婦ともに現実的なタイプなので、食料品の買い出しに行きました。スーパーの袋を抱えて帰宅すると、友人は「なぜ特別なことをしないの」と尋ねました。私たちは、デートを特別なものにするのは、何をするかではなく誰と一緒にいるかだよ、と答えました。
神の特別な宝物
王座のある広い部屋を想像してください。偉大な王が玉座につき、周囲には多くのしもべたちがうやうやしく仕えています。王の足元に箱があります。王は時々その中に手を入れ中身を触ります。それは、金や宝飾品、宝石の原石など、王がお気に召す品々、つまり王の宝です。思い描けましたか。
兄息子に自分を見る
作家のヘンリ・ナーウェンは、ロシアのエルミタージュ美術館でレンブラントの絵画「放蕩息子の帰還」を前に、何時間も黙想していました。彼は、時間の経過で変化する光により、いくつもの絵を見たように感じたと言います。それは、傷ついた息子に対する父の愛を、幾重にも表していました。
本当の友だち
中学生のとき、私には「たまに友だち」という人がいました。同じ教会で唯一の同年代だったので、時々いっしょに遊びました。しかし、学校では事情が違いました。誰もいない所では声をかけてくれても、他の人と一緒だと素通りされました。それに気づいてからは、学校では声をかけなくなりました。教会内限定というこの友情の限界が分かったからです。
神の愛を表す数々の祝福
ある女性が2015年、亡き夫のパソコンを処分しようとリサイクル ショップに来ました。それは1976年製のパソコンでしたが、大切なのは、いつできたかではなく、誰が作ったかでした。それは、アップル社の創設者スティーブ・ジョブズが制作した200台のパソコンのひとつで、2500万円以上の価値がありました。物の価値は作者によって決まるということが世の中にはあります。
楽園の溶岩流
ゆっくり進む溶岩流がパチパチと音を立てて木々を焼いていきます。住民が立ち尽くしていました。日頃「楽園」と呼ばれるハワイ島のプナ地区で、岩の裂け目から溶岩が流れ出し、この島が人には制御不能の噴火によって造られたことを再確認させました。