嵐を静める方
ジムは、仲間の不和、批判的な態度、誤解など、職場で抱える問題を語りました。私は1時間ほど辛抱強く聞いてから「こんな時はどうすべきか、イエスに尋ねよう」と言い、静かにともに5分ほど座っていました。すると驚いたことに、神の平安にすっぽりと包まれたように感じたのです。そして安心した私たちは、困難と向き合う自信を取り戻しました。
信仰に立って
デズモンド・ドスは第二次世界大戦で徴兵されました。しかし、信仰のために銃を取らず、衛生兵として働きました。敵の激しい砲火をかいくぐり、75人の負傷兵を保護するために奮闘したこともあります。彼の物語はドキュメンタリー『良心的兵役拒否者』や映画『ハクソー・リッジ』になりました。
キリスト信仰の英雄たちの中には、アブラハム、モーセ、ダビデ、エリヤ、ペテロ、そしてパウロなど、勇敢な人たちがいます。アリマタヤのヨセフやニコデモのような静かな英雄もいます。彼らは自らの立場を危険にさらしても、十字架に架けられたキリストのからだを引き取り、丁重に葬りました(ヨハ19:40-42)。アリマタヤのヨセフは弟子であることを隠しており、ニコデモはイエスを夜、訪ねたのですから、大胆な変化でした(38-39節)。彼らはイエスがよみがえる前に、信仰者として立ち上がりました。なぜでしょう。
おそらく、イエスの死に方、また、その直後の出来事によって(マタ27:50-54)、自分の信仰を確信し、人に何をされるかより、神に焦点を当てることができたのでしょう。その理由が何だったにせよ、私たちも彼らの模範に従えますように。信仰のために、また他の人のために、勇気をもってリスクを冒すことができますように。
私の回りを囲む盾
有能なワーシップリーダーのポールが亡くなり、教会の人たちは悲しみに暮れました。まだ31歳、ボートの事故でした。ポールと妻デュロンダは、悲しみを知る人たちでした。度重なる流産で、何人もの赤子を墓に葬りました。そこに、ポールまでが葬られるのです。この悲劇は、彼らを愛する人たちにとっても、とどめの一撃のようでした。
何をするにも
著書「喜びのおとずれ」の中で、C.S.ルイスは、イエスを認めたくなくてもがいたけれど、33歳で入信したと告白しています。しかし、彼の反抗心、欠点、困難にもかかわらず、神はルイスを創作力に富んだキリスト信仰の表現者にされました。神の真理と愛を力強く表す彼の作品は、没後55年以上経った今でも、多くの人に親しまれています。ルイスは老いても新たな夢や目標を持てると信じ、その信念を貫いて生きました。
大いなること
ベルリンの壁が崩壊したというニュースに世界中が驚きました。1989年11月9日、ベルリン市を二分していた壁が崩れ、28年間分断されていた街がひとつになりました。ドイツの人々はもとより、世界中の人たちが興奮しました。それは大いなる出来事でした。
知恵に驚く
娘が「年をとって、お父さんは賢かったって気づいたわ。息子に話をしていると、お父さんから聞いた言葉が口から出てくるの」と言いました。おかしなものです。子育てをしていた頃、私も自分の親に言われたことを口にしていると気づきました。親の知恵に対する見方は、自身が父親になって変わりました。くだらないと思っていたことが、ずいぶん賢明なことだと分かりました。昔は、よく分かっていなかったのです。
落ち着きなさい
ディズニー映画「ビアンカの大冒険」で、ケガをしたアホウドリのウィ ルバーに医者が「リラックスしましょう」と軽く言いました。すると嫌々やって来た気の立ったウィルバーは「リラックスしていますよ。…これ以上リラックスしたら死んでしまいます」と皮肉を言い、ますます興奮していきます。医者のうさんくさい治療法を見たウィルバーの不安はもっともですが、その光景は滑稽です。本当に危機なのか否かは別として、私たちがうろたえたときの姿を映しています。
疲れていますか?
ザック・エスワインは、著書「不完全な牧師」の中で、精神的に、 1時間で1日分の仕事をしたと感じる時がある、と書きました。彼は牧師の仕事について語っていますが、実際は、どんな仕事をする人にでも当てはまることです。重苦しい役目は、肉体的、精神的、霊的に消耗させ、ただただ眠りたいと思わせます。
支配できるという幻想
エレン・ランガーは1975年「支配できるという幻想」という研究結果を発表しました。人は自分の人生の重要事項をどれぐらい思い通りにできるかをリサーチし、ほぼ何もできないことを明らかにしました。