あなたの役割、神の役割
部門の管理職に1年そこそこで抜てきされ、ジャニスは戸惑っていました。祈ると、昇進を受け入れるように神が促していると感じましたが、任に堪える実力があるのか不安です。彼女は「経験が浅いのに大丈夫ですか。失敗するのなら、なぜ、私をここに置いたのですか」と、神に尋ねました。
大水から救い出す
天気予報の3倍以上の大雨が、2021年8月、テネシー州のウェイバリーで降り、数百件の家屋が倒壊し、20名の犠牲者が出ました。熟練のヘリコプターパイロット、ジョエル・ボイヤースの思いやりと高い技術が無かったなら、さらに多くの人命が失われていたでしょう。
御名を頼りにする
子どもの頃、学校が辛くなった時期がありました。数人の女の子たちからひどいいじめを受けていたからです。そこで、休み時間は図書館に逃げ込んでキリスト教の児童小説を読んでいました。初めて 「イエス」という名前を見たときをよく覚えています。なぜか、私を大切にしてくれる方の名前だと思いました。その後の数ヶ月、いじめを恐れつつ学校の門をくぐるとき、「イエスさま、私を守ってください」と祈りました。イエスに見守られていると思うと落ち着き、心強く感じました。やがて、彼女たちは私をいじめることに飽きて離れていきました。
レゴから学ぶこと
毎年750億個を超える「レゴ」が販売されています。世界中の人が、1人当たり約10個購入したことになりますが、これは製作者の粘り強い努力なしには成しえなかったことです。
愛してすがる
ザックは、お茶目で賢く、人気者でしたが、人知れずうつの症状と闘っていました。そして、15歳で自死。母のローリは「才能豊かな人気者が、なぜそんな所まで追い詰められるのか理解できない。本当に悔やまれる」と語りました。神に悲しみを注ぎ出すときは、まるで時が止まったような静けさで、息子の自死の後に感じた深い悲しみは、それまで経験した悲しみとは次元が違ったと言います。しかし、ローリとザックの家族は、神によりかかったり、人から助けてもらったりして、強められていきました。今は、うつ状態の人たちに寄り添う活動を続けています。
私の助け主
月曜日の朝、友人のチアミンは風呂場の掃除をしていました。失業してひと月、再就職は難しそうです。前の会社はコロナ禍で廃業しました。これからのことを考えると不安でした。家族を養わなければいけないのに、いったい誰が助けてくれるだろうと考えました。
着地点
アフリカのサバンナに生息するインパラの跳躍は、高さ3メートル、幅10メートルに達します。肉食獣の攻撃をしのぎ生き延びるために不可欠な能力ですが、動物園で見かけるインパラは、高さがたった1メートルほどの壁に囲まれて暮らしています。そんな飼育が可能な理由は、着地点が見えなければジャンプできないからです。壁の向こうに何があるか見えないと、インパラは跳べないのです。
耐久性
家の耐久性を試すために風速40メートルの人工風で実験しました。1軒目は風害対策を取っておらず、もう1軒は、屋根や床の補強をしていました。強い台風並みの風に10分間さらされて、最初の家は倒壊しましたが、次の家の被害は最小限でした。この実験は「あなたはどちらの家に住みたいですか?」と最後に問いかけています。
本当の力
米国の重量挙げ選手ポール・アンダーソンは世界一強い男と言われました。1956年のオリンピック、メルボルン大会では、39度の高熱にも負けず優勝しました。1回目と2回目は失敗し、金メダルへの唯一の望みは3回目で五輪新記録を出すことでした。そこでアンダーソンがしたことは、どんな弱者でもできることでした。自分の強さを手放し、神の強さを求めたのです。そして、3回目で187.5キロを持ち上げました。彼は「取引とかではなく、助けが必要だった」と語っています。