叶えられない祈り
子どもたちが幼い頃、コロラドからアーカンソーまで帰省する16時間の道中の親子のやり取りです。「もう着く?」「まだだよ」「もう着く?」「まだだよ」。もし、尋ねるごとに100円もらうと決めていたら、100円玉の山ができていたでしょう。子どもたちは、しつこく尋ねましたが、実は、運転手の私も同じように尋ねていました。「もう着くかしら?」答えは「まだ、でも、もうすぐ」でした。
待ったかいがある
ジェームスは理不尽な上司と長時間労働のために転職を考えました。家のローンがあり、養うべき妻子もいるのですが、とりあえず辞めたかったのです。しかし、妻が「もう少しだけ我慢して。神が何をくださるか祈って待ちましょう」と言いました。二人の祈りは、何か月も経ってからかなえられ、ジェームスは良い仕事を見つけました。家族で過ごす時間も増えました。彼は「長かったけれど、神のご計画が、神の時に明かされるのを待っていてよかった」と語りました。
神のみこころ
困難に不平を言わない、苦手な人を愛する、良心の声に従う、好みでない分野に踏み出すなど、神のみこころに従うのが難しいときがあります。ですから常に、「黙って聞きなさい。そして、イエスに言われたことを行いなさい」と、自分に命じなければなりません。
朝ごとに新しい
弟のポールは重度のてんかんを患い、10代になるとさらに悪化しました。夜間の発作は6時間以上も続き、当人にも両親にも耐え難いものでした。医師は一日の内の数時間は意識のある状態を確保しながら発作を抑える方法を模索しましたが、うまくいきません。両親は「神よ、神よ、助けてください!」と泣きながら祈りました。
祝福を待つ
バンコクで人気のレストランには、45年間、注ぎ足した出汁から作ったスープがあります。時間を経た出汁のスープには、何とも言えない風味があり、タイの最も美味しい出汁を決めるコンテストで何度も入賞しています。
神とともに今を歩む
作家C.S.ルイスは『キリスト教の精髄』の中で「神が時間の中にいたまわぬことは、まず確かである。神の生は相継起する瞬間から成り立ってはいない…10時30分は―そして世界の初め以来のあらゆる瞬間は、神にとってはつねに現在なのである」と語ります。とは言え、永遠に待っているかに感じる時があります。しかし、時間の創造主、神を信頼することを学ぶにつれ、己のもろい存在は、神の御手で守られているという現実が分かってきます。
決して遅すぎない
義母が心臓発作を起こしましたが、幸いにも処置が早くて助かりました。主治医によると、重症の場合、15分以内に適切な処置をした患者の生存率は33パーセント、それ以後は5パーセントだそうです。
待つとは
ある女性が交通違反で捕まりました。園児を降ろすために停車中のスクールバスを待ちきれず、歩道に乗り上げて通過したのです。
雑音を避ける
何年か前、携帯の電源を切って夜の礼拝に集まるように大学の学長が学生たちに提案しました。学生たちは渋々同意してチャペルに入りましたが、約一時間の音楽と祈りの礼拝式に静かに座って参加しました。後日、ある参加者は、あの経験は「余分な雑音を締め出して心を静める素晴らしい機会」だったと語りました。