悪循環を断ち切る
デイビッドが初めて父に殴られたのは7歳の誕生日。うっかり窓ガラスを割ってしまった時でした。「父は殴ったり蹴ったり、そして後で謝りました。アルコール依存症で虐待を止められなかったのです。」そして、彼も同じてつを踏み、10代、20代の大半を刑務所と依存症専門病院を行き来して過ごしました。自暴自棄になりかけたとき、キリスト教系の治療センターでイエスに救われ、希望を取り戻しました。彼は語ります。「昔は絶望のどん底でした。今は目覚めると先ず、『自我をささげます』と神に向かって宣言します。以前とは真逆の方向に進む努力をしています。」
良書とともに
アイスランドは小さな国ですが、読書家の国として知られています。一年に出版される本を人口で割った数や国民ひとりあたりの読書量は世界で最も多いのです。クリスマスイブに家族や友人たちに本を贈り、夜通し読書を楽しむという習慣もあります。これは第二次世界大戦時に始まりました。現在は、国内の新刊書のカタログが11月中頃に各家庭に届けられます。これは「クリスマスの本の洪水」と呼ばれています。
世の中の問題
後々まで語り草になった話ですが、英国のタイムズ紙が19世紀の終わりに「世の中、何が問題なのだろう」と読者に質問しました。実際、枚挙にいとまがないといったところでしょう。タイムズ紙はたくさんの回答を受け取りましたが、特に卓越した簡潔な答えがありました。作家であり、詩人、哲学者でもあったG.K.チェスタトンの回答で、「私です」の一言でした。責任転嫁が世の常ですから、一服の清涼剤です。
ゆっくり、じっくり
偶然会った旧友の近況を聞いて、そんなうまい話は…と思いましたが、彼のバンドは、ほんの2、3か月で、彗星のごとく現れました。ヒットチャートを駆けあがり、テレビCMにも起用され、彼は一躍、時の人になりました。
終わりを念頭に始める
子どもの頃に「大きくなったら何になりたい?」とよく聞かれました。私の答えは、医者、消防士、宣教師、ワーシップ・リーダー、物理学者など、ころころ変わりました。今、4人の子どもがいますが、彼らはこの質問に困惑すると思います。父として、君が得意なことを知っているよ、と言いたくなるときがあります。親のほうが、彼らをよく理解しているときがあるのです。
主の死が命を生む
ジョアンナ・フランダース・トマスは、南アフリカの刑務所で人を造り変えるキリストの力を体験しました。フィリップ・ヤンシーの著書「隠された恵み」によると、ジョアンナは、赦しと和解のシンプルな福音のメッセージを携えて毎日、受刑者を訪問しました。やがて、彼らに信頼され、幼少期の虐待などを打ち明けられ、暴力以外でいさかいを解決する方法を教えました。彼女の訪問が始まった前年は、受刑者同士や受刑者と看守の間の暴力事件が279件もありましたが、その年にはわずか2件になったのです。
どう再建するか
ひとりの高官が、夜中、馬にまたがり、待ち受ける仕事の視察に出かけました。一面の廃墟。城壁は壊され、門は焼失しています。がれきで馬が通れない場所さえありました。彼は落胆して戻りました。町の役人に状況を報告する段になると、「あなたがたは、私たちの当面している困難を見ている」(ネヘ2:17)と話し出し、町は廃墟となり、町囲みは破壊され、役に立たないと語りました。しかし次には、困惑した市民たちに「私に恵みを下さった私の神の御手のこと…を、…告げた」のです。人々は即座に「さあ、再建に取りかかろう」と応じ(18節)、それを実現しました。
イエスに解放される
薬物から足を洗い、イエスに従う前のKCの人生はめちゃくちゃでした。長く一緒に暮らしていた母親は、ついにたまりかねて家を出ていったと言います。彼は、麻薬を買う金欲しさに盗みを働き、家族のお金さえ盗んだと正直に打ち明けます。今はすっかり更生し、「今日で〇年〇か月〇日間薬を使っていない」と毎日毎日、確認しつづけて過ごしています。私とKCは聖書をともに定期的に学んでいますが、私の前にいるのは、人生を変えられた人です。
最も困難な場所
ジェフは、自分が過去にヘロインを使った町で、ユースパスターをしています。「子どもたちが、私と同じ過ちで苦しまないように助けたい。イエスが彼らを助けてくださいます」と語ります。神は、ジェフの心と彼を取り巻く状況を劇的な方法で変えられました。時間をかけて、彼を麻薬の奴隷から解放し、過去があるにもかかわらず、重要な働きを託してくださいました。