過ちから学ぶ
世界は金融政策の失敗によって、1929年、そして2008年にも恐慌に陥りましたが、そのような失敗を繰り返さないようにと、スコットランドのエディンバラに「過ちの図書館」が設立されました。蔵書は2千冊以上に上り、次世代の経済学者の教育に役立てられています。学芸員によれば、「賢い人々がいかに愚かなことをし続けるか」を実例で学ぶことができるそうです。彼らは強固な経済を築く唯一の方法は、過去の過ちから学ぶことだと信じています。
神を見つめる
トーマス・チャーマーズは19世紀のスコットランドの牧師です。ある時、馬車で山岳地帯を進んでいると断崖に挟まれた狭い道に差し掛かりました。1頭の馬が怯えています。御者は落ちれば命は無いと、力いっぱい何度も馬にむちを当てました。危険な場所を通り切った後、チャーマーズがその理由を尋ねると、御者は次のように答えました。「馬の意識を恐怖からそらせるためです。他のことに注意を向けさせる必要があったのです」
イエスを信じて耐え忍ぶ
神学生の頃、学校では毎週、チャペル礼拝がありました。ある日、学生が「主は偉大なり」を賛美していると、皆に敬愛されている3人の教授もまた力強く歌っていました。 3人の表情は喜びで輝いており、それは信仰のなせる業でした。後年、それぞれが不治の病に侵されましたが、あの信仰によって、耐え忍び、周囲の人々を励ましたのです。
神の働き人
中東の難民キャンプで聖書をもらい、レザはイエスを信じました。キリストの名で最初に祈ったことは「あなたの働き人にしてください」でした。キャンプを出た後、その祈りはかなえられました。思いがけず難民救援機関に職を得て、自分がいたキャンプに派遣されたのです。彼は旧知の大切な人々に仕えました。スポーツクラブや当地の言語を習う教室、法律相談など「人々に希望を与えるものなら何でも」提供しようとしました。
単純な命令
幼かった娘に「寝る前にお片付けしてね」と言うと、「妹たちはしないのに?」と軽く抵抗されたものです。そんな時、こう答えていました。「妹たちのことはいいよ。私は君にお願いしているんだ」
祈りの呼びかけ
リンカーン大統領は「私は何度となくひざまずき、他にどこに行けるでしょう、と祈らずにはいられなかった」と友人に打ち明けたそうです。彼は、壮絶な南北戦争の最中、自分が真摯(しんし)に祈るだけでなく、それを国民にも求めました。1861年には「へりくだり、祈り、断食する日」を宣言しました。そして、1863年に再度の布告を行い、「神の統べ治める力に頼らざるを得ないと認めることは、国家と国民にとっての義務である。それは己の罪とがをへりくだりと悲しみと共に告白する一方で、純粋な悔い改めは神の慈悲と赦(ゆる)しにつながると確かな希望をも告白することだ」と述べました。
数え切れない愛
どのようにあなたを愛しているか、それを数えてみましょう、という一節が、エリザベス・バレット・ブラウニングの有名な詩集「ポルトガル語からのソネット集」の中にあります。後に夫となるロバート・ブラウニングに向けて書き、彼は感動して全ての詩を出版するように彼女に勧めました。しかし、その詩は甘く内密な願望が表されていたので、彼女はポルトガル人の作品の翻訳であるかのようにして出版しました。
喜びの救い主
深夜に運転していて火事を見つけると、ニコラスはその家に駆け込んで4人の子どもを救い出しました。10代のベビーシッターが、1人足りないと気付いてそう告げると、ニコラスはちゅうちょせず再度火の海に飛び込みました。2階から降りられなくなると窓を割り、6歳の少女を抱えて飛び降りました。その時、消防・救援隊が到着しました。自分以上に人を思う彼の行動によって全員が救出されたのです。
神の回復の機が熟す
友人が画像を次々送ってきました。それは彼の妻に思いがけず贈られたレストア(旧車の復元)後の1965年製フォード・マスタングです。濃紺の外装、輝くクロームメッキのリム、張り替えた内装、アップグレードされた機能。復元前の使い古された車の写真もありました。これも新車の組立ラインから出てきた時は、人目を引いたことでしょう。しかし、経年劣化や他の要因でレストアの機が熟したのです。