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主は私の助け主

ラリーはもうすぐ85歳になります。35年前に知り合って以来、私にとって、よい刺激をくれる友人です。退職してから本を書いていたとか、新しいミニストリーを開拓していると聞きましたが、興味を持ちこそすれ驚くことはありません。

教会の多様性

大学教授のダニエル・ボウマン・ジュニアは、自著『スペクトラム:自閉症、信仰、そして多様性という賜物』で、自身の教会での奉仕経験について次のように述べています。「自閉症の人が何かするときは、毎回、新しい道を構築しなければなりません。心と身体のエネルギー、充電のチャンスの有無、知覚の刺激や居心地の良し悪し、時間帯、面倒くさい人だと排除せず強味を評価し特異な必要に配慮し支援してくれるか否かなど、いろいろ考慮します。奉仕の決断は、自分の時間とエネルギーを新しいことに向けます。多くの人にとって、それは適応不能なことではないでしょう。しかし、私にとっては不適応やパニックの要因になるかもしれないのです」

平和の作り主イエス

米国の南北戦争真っただ中の1862年12月30日。両軍はテネシー州のストーンズ川を挟み600メートルほど離れて陣を張り、たき火を囲んで暖を取っていました。北軍の陣営はバイオリンとハーモニカで「ヤンキードゥードゥル」を演奏し、南軍は「ディキシー」の演奏で応じました。そして最後には「ホーム・スイートホーム」を両軍で合奏したのです。音楽を通した闇夜の交流。想像を超えた平和のほのかな光。それははかない平和でした。翌朝、彼らは楽器を銃に持ち替え、24,645名が落命したのです。

キリストの共同体

ジョードンは言いました。「成功する唯一の方法は、妻や子どもたち、家のことを忘れることだと分かっていた。でもそれはできない。僕の心には、彼らが刻まれているのだから」と言いました。ジョードンは、人里離れた極限の環境で、誰が一番長く持ちこたえるかというリアリティーショーに参加していました。彼を離脱させたのは、熊でもいてつく寒さでもけがでも空腹でもありません。圧倒的な孤独感と家族を恋しく思う気持ちでした。

賛美の谷

詩人ウィリアム・カウパーの人生は、うつとの戦いでした。自殺未遂で精神病院に入れられましたが、そこでキリスト者の医者と出会い、生きて働くキリストを信じました。まもなく牧師で賛美歌作者のジョン・ニュートンと知り合い、賛美歌集を作ることを勧められました。彼の作品の一つは「み神のみわざは」(新聖讃美歌84番)です。カウパーはこの歌で神の御業のくすしさをたたえます。そして、自身もつらい状況にある中で「あらしの波間に神は在す 主にある聖徒よ勇気を持て 黒雲開けて恵みくだる」と歌うのです。

神の優しい愛

父親が定期予防接種を受けている生後2カ月の息子を慰める動画は、2017年の投稿時、父親の愛を示すものとして世界中の人の注目を集めました。ある男性が、看護師に注射された我が子をすぐに抱き上げて頬ずりすると、赤ん坊は数秒で泣き止みました。慈しみ深い親の愛ほど子どもを安心させるものはないのでしょう。

神のために歩み出す

映画『ドリーム』は、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を支えた「計算手」の物語です。1962年、黎明(れいめい)期のコンピューターは誤作動を起こしがちで、グレンは発射の間違いを危惧していました。同時に、実力のある聡明(そうめい)な女性が計算室にいることも知っていました。「あの人が数値を良しと判断するなら、私は信頼して飛び立てる」と語りました。彼女の名は、キャサリン・ジョンソン。元教師で3人の子どもの母親。教会奉仕にも勤しむキリスト者でした。彼女は、NASAが1950年代の終わりに「人間コンピューター」として雇ったスタッフの一人でした。

永遠の家で

ルビーの靴のかかとを鳴らしながら「オズの魔法使い」の主人公ドロシーは、「おうちほどいい場所はない」と言いました。その一言で、ドロシーと犬のトトはオズから家にあっと言う間に帰り着きました。

秩序の神

セスは家にあった薬を全部飲みました。崩壊家庭で育った彼の人生は混とんそのものでした。父は自死するまで妻を日常的に虐待していました。セスは人生を終わらせようと思ったのです。しかし、「死んだらどこに行くのだろう」という思いが頭をよぎりました。そして、神のあわれみによって命を取り留め、やがて友人と聖書を学び、イエスを自らの救い主に迎えました。彼が神に引かれた理由の一つは、被造物の美と秩序に気付いたことです。「そこに美があります。誰かがこの全てを造ったのです」と語りました。