遺すものは何か
大恐慌時代に砂嵐が甚大な被害を与えた頃、カンザス州のジョン・ミルバーン・デイビスはずいぶんな散財をしました。一代で大富豪になり、子どもはなく、地域の福祉や経済に貢献することもできましたが、亡き妻と自分の等身大の石像11体に多額の費用を費やしました。
持っているものを用いる
オーストラリアのブリスベン市庁舎は1920年代の素晴らしい建物です。白い階段はミケランジェロのダビデ像と同じ採石場の大理石、尖塔はベニスのサン・マルコ寺院を模し、ドームは南半球最大です。頂上に巨大な平和の天使を飾る予定でしたが、建築資金が底をつきました。そこで配管工のフレッド・ジョンソンは、トイレの水槽や古い街灯、廃棄された金属片などを用いて球状の飾りを作りました。それが約100年間、頂上に鎮座しています。
神のための善行
普段、現金は持たないのですが、パトリックはその日、5ドル札を持って学校に出勤するよう神が促しておられると感じました。そして昼休み、騒がしい食堂で声を聞きました。「スコッティがおうちの事情で今週分の給食費の5ドルを払えないらしい」。少年を助けようと紙幣を差し出した時、パトリックは、神の計らいに感動しました。
持ち主か管理人か
ある大企業の社長は、膨大な富を相続する家族はさまざまな誘惑に襲われるだろうと心配しました。そして「私は会社の持ち主か、それとも管理人か」と自問すると、会社の所有権を手放して持ち株をすべて信託財産にしました。信託資産の利益がキリストの働きに用いられるようにも計らいました。彼が自分のものは神のものという信仰によって決断したので、家族の面々は、自ら働いて生計を立てることができました。