恐れから信仰へ
医者の言葉に呆然としました。彼女は夫と子どもたちのことを考えました。癌です。家族は良い結果を願って必死に祈ってきたのです。彼女は頬を伝わる涙を拭いもせず静かに祈りました。「神さま。私たちの手には負えません。あなたの力が必要です。」
怖くてたまらない
フェイスブックに「怖くてたまらない」と10代の女の子が投稿しました。彼女はもうすぐ遠い町の病院に入院して検査を受けます。健康状態が非常に悪く、医者がその原因を突きとめてくれることを不安の中で望んでいました。
完璧な平安
何年も平安と満足を求めてきたと友人は言いました。彼女は夫婦でビジネスを成功させ、大きな家、高価な宝石や服を手に入れ、影響力のある人たちと交友するようになりました。しかし、それらによって心の平安を得ることはありませんでした。そんなある日、心が塞いで絶望的になっていた彼女に、友だちがイエスの福音を伝えました。そして「平和の君」に出会ったのです。その日を境に、平安や満足についての考え方が全く変わったそうです。
祝福の谷
フランスの画家アンリ・マティスは、晩年の作品が自分を最もよく表していると言いました。彼はこの時期、絵の具ではなく切り紙を用いて大作を描くという、新たな挑戦をしていました。そして自室の壁を鮮やかな作品で埋め尽くしました。これは彼にとって大切なことでした。ガンで病床に伏すことが多かったからです。
巨人
シナイ山近くで二年宿営した後、イスラエルの民は、神に約束された地を目前にしていました。神は12人のスパイを遣わして、その土地と、そこに住む人々を調べるよう命じられ、彼らはその町の大きさと、カナン人の強さとを見ました。すると十人は「できない」、そしてふたりは「できる」と言ったのです。その違いは何だったのでしょう。
恐れからの解放
恐れは許可なく心に忍び込み、無力感を与え、心の平和を奪います。私は何を恐れているのでしょう。家族の安全や健康。職を失ったり、人間関係が壊れたらどうなるのでしょう。恐れは、私を内向きにし、信頼することの難しさをあぶり出します。
イエスは分かってくださる
寝付きの悪い子どもがいます。その理由はさまざまですが、私の娘は、部屋から出ていこうとした私に「真っ暗だとこわいから」と言いました。私は娘をなだめ、常夜灯をつけたままにしました。部屋にお化けはいないと安心させるためです。
心配ない
快適な空の旅が中断されようとしていました。機長のアナウンスで、飲み物サービスが止まり、シートベルトを閉めるように言われました。まもなく、飛行機は高波に揉まれる船のように揺れだしました。乗客はみな、懸命に乱気流に耐えていましたが、ひとりの小さな女の子だけが平然と本を読んでいました。着陸後に、なぜあんなに冷静だったのかと問われると、その子は言いました。「パパは機長よ。私をおうちに連れて帰るの。」
隠れているライオン
父は低木の茂みに隠れてライオンのようにうなり、私たちと遊んでくれました。私たちは1960年代にガーナの田舎に住んでいましたが、それでも、ライオンと出くわすなどありえないことでした。それで、私たち兄弟は笑いながらうなり声のもとを捜して、父と楽しく遊んだのです。ところがある日、友だちが遊びに来ていました。そして、あのうなり声が聞こえてくるや、悲鳴を上げて走り出しました。私たちは、この危険が幻だと知っていましたが、なぜか、いっしょに走り出しました。父は友だちを怖がらせてしまって、本当に申し訳なく思いました。そして、私たち兄弟は、他人のパニックに踊らされてはいけないことを学びました。