ちょっとした楽園
書斎の窓を開くと、鳥のさえずりが聞こえ、そよ風に揺れる木々が見えます。近所の畑には干し草の束がいくつも並び、抜けるような青い空に大きな白い雲が浮かんでいます。私は今、ちょっとした楽園を楽しんでいます。絶え間なく行き交う車の騒音と、腰の痛みを除けばの話ですが…。
隔てを壊す
原稿の締め切りが近いのに、朝の夫婦喧嘩のことが気になり、パソコンを叩く指も止まったままです。「主よ、夫も悪かったのですよ」とつぶやくと、画面が暗くなり、自分のしかめっ面が映りました。私の自我が仕事を遅らせているだけでなく、夫婦の関係や、神との関係を傷つけていました。私はプライドを捨て、電話で夫に謝りました。夫も謝ってくれたので一件落着。神に感謝しました。締め切りにも間に合いました。
未完の作品
ミケランジェロは多くの未完成の作品を残しましたが、「髭の奴隷」、「奴隷アトランテ」、「目覚める奴隷」、「若き奴隷」という4つの作品は、わざと完成させなかったと言われています。永遠に奴隷であるならどんな気持ちなのかを示したかったのでしょう。
指輪と恵み
自分の手を見ると、婚約指輪と結婚指輪を失くしてしまったのだと改めて悲しくなります。別のこともしながら旅の支度をしていて、気づいたら指輪がありません。どこに消えたのか未だに全く分かりません。
脱出の道
カリフォルニア州のサンタバーバラに、サルシプエデスという名前の通りがありますが、その意味は「入らないように」です。その名の由来は、当時、その地域は冠水する沼地に接していたために、スペイン系の都市計画技師が土地にニックネームをつけて、近づいてはいけないと警告したのです。
間違いが起こった
社長は自分の会社の違法行為について「間違いが起こった」と言って謝罪しました。彼は申し訳なさそうにしていましたが、それでもどこか他人事のようで、自分が悪いことをしたとは言いませんでした。
警告
ベビーカーには「折りたたむ前に、子供を取り出してください」、防塵マスクには「酸素は供給しません」、原付きバイクには「使用中には動くので注意してください」という警告文がついていました。聖書の登場人物ナバルにつけるべき警告文は、「愚か者は愚かな行為をするので注意してください」かもしれません(Ⅰサム25章参照)。
倒れるリスク
友人のイレーヌは転んで怪我をし、入院したところ、派手な黄色い腕輪を付けられました。そこには「転倒リスク」と書かれています。つまり、「この患者に気をつけてください。歩行が不安定なので、移動には付き添いが必要です」という意味です。
不完全
デイビッド・ナセルは自著「火の中を走り抜ける」で、自らの信仰の旅を語ります。まだ救われる前の中高校生の頃、数人のクリスチャンと友だちになりました。ある時、そのひとりがガールフレンドに嘘をつきました。ところが、その生徒は罪悪感にさいなまれて嘘をついたと告白し、彼女に赦しを請いました。ナセルは、この一件でクリスチャンの友人への親近感が増したと語ります。彼は自分と同じように、クリスチャンにも神のあわれみが必要だと分かりました。