キリストにおいて一つ
アフリカ系米国人として初めて詩集を出したフィリス・ホイートリーは、聖書に基づき奴隷制廃止を訴えました。1753年頃、西アフリカで生まれ、7歳で奴隷に売られましたが、文才を周囲に認めさせ、1773年に自由を獲得しました。そして万民の平等という聖書の教えを受け入れるように、詩や書簡で、読者に迫りました。「神は全人類に人としての本質を植えられ、それは自由に対する愛と呼ばれる。抑圧を許容せず救出せしめんと熱望すること……その本質が、私たちの内にもある」と書きました。
丁寧に接する
私が行く銀行の企業理念は一言でいうと「礼儀正しく」ですが、その理念がスタッフの対応に現れているとすがすがしい気分になります。
神の約束にすがる
昼休み、皆の机の上に部長からチョコレートが配られていたのに、ウエンディの机にはありません。彼女は親しい同僚に「なぜ?」と言いました。上司はこう明かしました。「あのチョコレートはまだ十分おいしいけれど、ちょっと古かったからね。妊娠中のウエンディに万が一のことがあってはいけないから」。そして笑いながら「他の皆はねぇ……」と言いました。
聖霊に変えていただく
ニール・ダグラスは、アイルランド行きの飛行機で、彼の席に間違って座っている人に声を掛けました。すると何と、自分とそっくりな顔立ちです。周囲の人も笑い出し、二人は並んで自撮りをしました。ホテルにチェックインする時に再び会い、パブでも顔を合わせました。この他人の空似のツーショットは、SNS上で話題になりました。
絶望的な状況
エイミーとアランの赤ん坊ジェムは、18トリソミー症候群と診断され、生後数日から数週間の命だと言われました。医者は、治療する意味がないと冷たく言い放ちましたが、母のエイミーは「私はあきらめません」と言って娘を連れて帰り、祈り、愛情を注ぎました。
父が望むもの
スティーブがチェーンソーを持って森に行こうとすると、5歳の息子オーガストが「パパ待って。僕も行く」と、おもちゃのチェーンソーと手袋と耳あてを持ってついてきました。スティーブは、危なくないように、離れた場所に息子用に丸太を置きました。10分も経つと少年はクタクタです。おもちゃのチェーンソーで丸太を切るのですから。しかし、父を「手伝える」のがうれしく、父も息子と過ごす時間を喜びました。
信仰に堅く立つ
数年前、道を歩いていると、どう猛そうな犬を連れた人があちらからやってきました。私は普通、犬を怖いとは思わないのですが、この犬は明らかに威嚇してきています。気にしないようにしましたが、突進しようとしたので声を上げてしまいました。幸い、飼い主がリードをしっかり握っていたので大丈夫でした。
与える心
サッカーのスター選手、サディオ・マネがイングランドのプレミアリーグ、リバプールでプレーしていた時のことです。年俸数十億円のマネが、画面にひびの入ったiPhoneを使っていました。それを写真で見た人たちがジョークの種にしましたが、マネは冷静に対応しました。「どうしてフェラーリ10台、ダイヤモンドの時計20個、ジェット機2機を欲しがらなくてはいけないんだ。僕は昔、お腹を空かせていた。畑で働き、裸足で練習した。学校にも行けなかった。でも今は、人を助けることができる。学校を建て、貧しい人たちに食べ物や着る物を贈ることを望むよ。……僕に与えられたものを使ってね」。マネは、母国では大勢の人たちが劣悪な環境にいるというのに、自分の稼ぎをため込むことが、いかに自分勝手か分かっていました。ヘブライ人への手紙を読むと、マネのような姿勢は、裕福な人だけでなく皆のものであるべきだと分かります。著者は「善い行いと施しとを忘れないでください。このようないけにえこそ、神はお喜びになるのです」と記しました(ヘブ13:16)。気前の良さは正しいだけでなく、神を笑顔にすると語っているのです。神を喜ばせたくない人がいるでしょうか。
常に準備を
ベティは10代でイエスを信じ、主に仕え、主を喜ばせようと最善を尽くしてきました。教会の礼拝、祈祷会、聖研に出席し、日曜学校で教え、開拓中の教会を訪問し奉仕しました。牧師の妻となると、夫婦で主と教会の人たちに仕え、機会を捉えてさまざまなキリスト者と交わりました。102歳になった今も、神を喜ばせるためなら何でもするつもりです。クリスチャンの集まりに気乗りしない人たちも、高齢のベティが行くなら自分も行こうと思うそうです。そんなベティは、天国で救い主に会う日が待ちきれません。「主に会う準備はできています。主を愛していますから」と語ります。