嘆きを聞かれる神
昨年の夏、「タレクア」という名のシャチが出産しました。タレクアの群れは絶滅の危機に瀕しているので、この子は希望の星でした。ところが、1時間もせずに死んだのです。この悲しみを世界中が見守りました。タレクアは17日間も赤ん坊の亡骸を押して太平洋の冷たい水を泳ぎ回った後、ついにあきらめました。
ナイフ・エンジェル
刃物を使った犯罪がイギリスで横行していたとき、鉄工芸センターが一策を講じました。警察と連携して200個の収集箱を全国に設置し、そこに刃物を投棄した人に関しては、罪を問わないことにしたのです。約10万本が匿名で投棄され、中には血の付いたものもありました。それらをアーティストのアルフィ・ブラッドレーに送ると、彼は刃を丸くし、犯罪の犠牲者たちの名前と加害者の後悔の言葉を刻んで溶接し、「ナイフ・エンジェル」という高さ約8メートルの天使像を作りました。
微笑むイエス
映画でイエスを演じるとしたらどうしますか。これがブルース・マチアーノの挑戦でした。彼は、1993年の聖書映画『マタイ』でイエス役でしたが、多くの人のイエス像が自分の演技で決まってしまうかもしれないと思い、大きなプレッシャーを感じていました。マチアーノはイエスの姿を示してくださいと真剣に祈りました。
正しい選択
携帯電話の電波が届かず、地図もありません。登山口で見た地図の記憶だけを頼りに、1時間以上かかって森を抜け、やっと駐車場に戻りました。800メートルほど歩けばよいはずが、曲がり角を見過ごしたために、とんでもない距離を歩く羽目になりました。
平安という賜物
米国の第41代大統領の妻、バーバラ・ブッシュ夫人は亡くなる前、「私はイエスが私の救い主だと信じているので死は怖くありません」と言いました。この確信は強い信仰を表しています。死ぬ時でさえ神の平安に包まれていました。
名前の意味
息子の名前はコフィですが、これは金曜日に生まれた男の子という意味です。友人のガーナ人の牧師の名前をもらいました。彼はひとり息子を亡くしていて、私たちのコフィのために常に祈ってくれます。本当に感謝なことです。
語り部
昔話の「むかし、むかしあるところに」という語りは、古今東西、力ある言葉と言ってよいでしょう。子どもの頃、その言葉に何度も引き付けられた思い出があります。
聖霊に波長を合わせて
グランドピアノの調律を見ていて、それが「ワルシャワ協奏曲」や「輝く日を仰ぐとき」などの素晴らしいメロディーを奏でた日々を思い出しました。しかし今は、調律が必要です。正しいピッチもありますが、半音高かったり、低かったりというものもあり、全体ではひどく耳障りです。調律師の仕事は、すべての鍵盤に同じ音を出させることではなく、各々の異なった音が音程と音階を形成するように調和させることです。
工事中
車の流れが悪くなって「道路の補修工事は、この前、終わったはずなのに」と思いました。道路工事はなぜ延々と続くのでしょう。「工事完了。完璧な道をお楽しみください」などという標識を見たことはありません。