Month: 9月 2021

歪んだ正義

プロ野球の2018年のシーズン中、チームのコーチが、ダッグアウト脇にいた少年に向けてボールを投げると、横から男性がそれをキャッチしました。その動画はSNSで瞬く間に拡散し、その人は集中砲火を浴びましたが、人々は事の全容を知りませんでした。実はその少し前、男性は少年がファウル・ボールを捕れるように助けたので、次にボールが来たら彼のものだと約束していたのです。残念ながら、その事実が報道されるまでに丸1日かかり、無実の人が悪口雑言にさらされました。

予期せぬ客

ザックは孤独でした。街中では敵意ある視線を感じます。しかし、すべてが変わった後、キリスト教の有名な牧師となりカイザリヤで奉仕したと、古代教会の指導者アレクサンドリアのクレメンスは述べています。ザックとは、いちじく桑の木に登った取税人のかしらザアカイのことです(ルカ19:1-10)。

不屈の人

戦時中、軍用機が海に墜落し、乗員11人のうち8人が死亡しました。ルイス・ザンペリーニ他ふたりは救命いかだで2ヶ月間漂流し、嵐や敵機の銃撃、サメの難を逃れ、魚や鳥を捕って生で食べ、ついに島に漂着しました。しかし、すぐに捕虜となり、2年間、虐待、拷問、重労働に苦しみました。彼の驚くべき物語は『不屈の男 アンブロークン』で語られています。

キリストのかおり

子どもの頃、親友の祖父がテキサス州ロメタ近郊で牧場主をしていました。彼が用事で町に出かけると、よくついていきました。知り合いとおしゃべりをする間もそばにいて、彼がその人たちの名前や境遇を覚えているのが分かりました。彼はあちこちで立ち止まり、病気の子どもや夫婦関係の難しい人を励ましていました。ふさわしいと思えば聖書のみことばを分かち合い、祈ることもありました。私にとって忘れられない人です。信仰を押しつけることはありませんが、彼が去った後には、信仰の余韻が残っていました。

柵を動かす

第二次世界大戦中のこと。その牧師は寝付けませんでした。戦死した仲間を埋葬してほしいと数名の兵士たちがやって来たのですが、教会墓地に埋葬するのは教会員だけだと答えました。すると彼らは、友人を墓地の柵の外に葬りました。しかし、翌朝、仲間の墓が柵の外にありません。牧師は言いました。「ここです。昨日言ったことを後悔したので、深夜に起きて、柵を動かしたのです。」

苦い過去さえ

ダリルは有名な野球選手でしたが、薬物依存で人生は破綻寸前でした。しかし、イエスに救われ、何年も真っ当に暮らしています。依存症の人々に手を差し伸べ、イエスを信じるように勧めています。自分の苦い過去さえ、神は用いてくださると言います。

神が作られた楽器

任天堂の『ゼルダの伝説:時のオカリナ』は、世界で700万本以上売れた評判のゲームですが、オカリナの人気にも寄与しました。オカリナは楽器のようには見えませんが、ジャガイモのようなボディーに空いた穴を押さえたり放したりしながら、息を吹き込むと、穏やかで印象深い音を発します。

宿営の外

ガーナで過ごした子どもの頃、金曜市に、ハンセン病に侵された物売りの女性がいました。彼女を嫌がる人もいましたが、母は必ず彼女から何かを買っていました。彼女を見かけるのは市の日だけです。それ以外は、町の外にいるのでしょう。