満ち足りる
米国の公民権運動が1960年代に佳境を迎えたとき、指導者のキング牧師が暗殺されました。しかし、そのわずか4日後、妻のコレッタは、勇敢にも平和的抗議の行進を夫に代わってけん引しました。コレッタ・スコット・キングは、正義と公正を求めるあらゆる社会活動を積極的に擁護しました。
嘆きから賛美へ
モニカは息子が神に立ち返るように熱心に祈りました。彼の自堕落な生活を嘆き、外国まで彼を追いかけることさえしました。息子の状況は救いようがないように見えました。しかし、ある日、それは起こりました。息子が神と劇的に出会ったのです。やがて彼は、偉大な神学者になりました。その人はヒッポの司教、聖アウグスティヌス(354-430年)です。
新たなスタート
詩篇120篇は、最初の「都上りの歌」(詩120-134篇)です。巡礼者はエルサレムに向かう道で、それを賛美しました。ユージン・ピーターソンはこの詩篇を省察して、「当然と考えていたことが実はうそだった、という苦々しい気付きから、キリスト者の意識は始まる」と述べました。彼の著書『A Long Obedience in the Same Direction』(同じ方向に向けて長い間従順に従う)が語っているように、「都上りの歌」は、私たちの霊が神に向かって進む旅路を示しています。
普通の人々の集団
著名な哲学者のハンナ・アーレント(1906-1975年)は、「人間というものは、強大な権力を持つ君主に抵抗し、ひれ伏すことを拒める、と分かっている……一方、大衆に抵抗できる人は実のところほとんどいないと分かった。間違った方向に導かれている普通の人々の集団を前に、独りで立ち上がり、彼らの無慈悲な熱狂に対峙できる人はいない」と書きました。ユダヤ人のアーレントは、母国ドイツでこれを体験しました。
話の続き
ポール・ハーヴェイは、アメリカで60年以上も親しまれたラジオのニュースキャスターです。「皆さんもご存じのあのニュース。少しお待ちください。この後、話の続きをお伝えします」と優雅な語り口で始まる番組が人気で、短いコマーシャルの後に、有名人の秘話が続きました。しかし、名前などは最後まで明かされません。そして「さて、さて」の後に絶妙の間があって「もうお分かりですね。それが話の続きです」という決まり文句で楽しく終わりました。
獅子の穴から出る
タヘアとドーニャ夫婦は、危険を知りながらイエスを信じました。実際、タヘアは目隠しに手錠をかけられて連行され、棄教の罪で起訴されました。裁判の前、二人はイエスを裏切らないと誓いました。しかし、刑の宣告は驚きでした。裁判長はこう言ったのです。「なぜか分らないが、君を鯨と獅子の口から出したい」。タヘアは、神が働かれていると確信しました。さもなくば、裁判長が聖書を引用した理由を説明できるでしょうか(ヨナ2章、ダニ6章)。タヘアは釈放され、その後、家族と亡命しました。
贖い主
礼拝説教に合わせてライブペインティングがありました。牧師の私が、出来上がった美しい絵に黒い線を引くと、会衆はギョッとしました。一方、画家は涼しい顔で筆を取ると、それをすばらしい絵画に作り変えました。
本物のイエス
読書会が始まって小説のあらすじの説明がありましたが、ジョアンには話の流れも登場人物も全く覚えがありません。やがて、間違えて課題図書と似た題名のノンフィクションを読んだからだと気付きました。その別の本も確かに面白かったのですが、正しい本を読んだ仲間たちと意見交換することはできませんでした。
圧倒的な勝利者
夫が少年野球の監督をしていた時のことです。打ち上げパーティーをすると、最年少のダスティンが「今日は負けたんじゃないの?」と言いました。「ええ。でも、みんながベストを尽くしたことが誇らしいの」「でも負けたよね」私はうなずきました。「なのになぜ、勝ったように感じるの?」私は「それはね、あなたが勝利者だから」と笑顔で答えました。