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愛による働き

レベッカ・リー・クランプラー(1831-1895年)は、医師となる学位を取得した最初のアフリカ系アメリカ人女性です。にもかかわらず、当時は「取るに足らない者と軽んじられ、無視された」と回想しています。それでも、彼女は献身的に治療を続け、自らの使命を全うしました。人種や性別で差別されたとしても、クランプラーは、「任務ならば、いつでも、どこにでも行く覚悟があり、準備もできている」と断言し、その通りに行動しました。彼女は、女性や子どもを治療し、解放奴隷に医療を提供することは、神に仕える道だと信じていました。しかし残念なことに、彼女の功績は100年以上も公には認められてこなかったのです。

行いに表れる信仰

竜巻が、2021年の6月の夕刻、ある地区を襲い、1棟の納屋が倒壊しました。それは1800年代から受け継がれた納屋だったので、その家の人にとっては悲しい出来事でした。翌朝、教会に車で向かっていたジョンとバーブは、倒壊した納屋を発見し、何かできないかと考えました。車を止めて家の人に尋ねると、片付けの手伝いが必要とのことでした。2人は家に舞い戻り着替えて再訪すると、丸1日かけて、散乱した瓦れきやごみの片付けを手伝いました。2人は、人助けという行動で信仰を表しました。

声を使う

リサは8歳の時から吃音(きつおん)に苦労していて人と話すことが苦手でした。しかし、スピーチセラピーを受けて障害を克服すると、人のために声を使う決心をしました。心の悩み電話相談のボランティアを始めたのです。

隣人を愛する

コロナ禍によるロックダウンや自主隔離の中で、キング牧師の「バーミンガム刑務所からの手紙」が心に迫りました。キング師は、不正義に関して、他の町のことだと無視することはできないと述べました。「私たちは逃れることのできない相互関係という縦横の糸に捕えられ……運命という一つの衣を織り出している。誰かが直接影響を受ければ、他の人々は間接的に影響を受ける」と書いています。

共により良く

働くシングルマザーのマリーが、礼拝や聖研を欠席することはめったにありません。毎週、5人の子どもとバスで来て、準備や後片付けの手伝いもします。ある日、数人の教会員からの贈り物がある、と牧師に言われました。ある夫婦は、安い家賃で家を貸すと申し出ていました。別の夫婦は、経営するカフェの社会保険付きの仕事を紹介しました。ある青年は、整備済み中古車を将来の整備と合わせて提供しました。マリーは、神と人に尽くし合う共同体で生きる喜びを神に感謝しました。

光を輝かせる機会

金融業を引退したホイットニーが2020年3月、ニューヨークのセントラルパークを歩いていると、十字架をつけた知らない慈善団体のトラックが何台もありました。防水シートやテントを積んでいます。 コロナ患者の仮設病院を設営していると聞くと、彼は出来ることはないかと尋ねました。そして、宗教や政治理念が異なるにもかかわらず、何週間も支援しました。彼は、出会った人は皆、純粋に良い人で、自分の街がどうしようもなく困っていたとき、誰に雇われるでもなく助けに来てくれたと、彼らの行為を賞賛しました。

あなたの役割、神の役割

部門の管理職に1年そこそこで抜てきされ、ジャニスは戸惑っていました。祈ると、昇進を受け入れるように神が促していると感じましたが、任に堪える実力があるのか不安です。彼女は「経験が浅いのに大丈夫ですか。失敗するのなら、なぜ、私をここに置いたのですか」と、神に尋ねました。

未来を助ける

心理学者のメグ・ジェイは、人は未来の自分を赤の他人のような感覚で捉えると言います。その理由は、おそらく「感情移入ギャップ」でしょう。知らない誰かに共感したり、その人を思いやったりするのは困難ですが、その誰かが将来の自分だというのです。そこで彼女は、若者が未来の自分を思い、尊重できるように手助けします。たとえば、将来を見据えた行動計画を作成し、夢に向かって健全に成長する道しるべを作ることです。

避け所

丈夫で大きな窓と分厚い石壁の素敵なホテルに夫婦で泊まったことがあります。海沿いのその場所を、ある日の午後、嵐が襲いました。海はしけて、荒波が怒った鉄拳のように窓に打ちつけました。しかし、私たちは平気でした。ホテルの土台は強固で、壁も頑丈だからです。外は嵐が吹き荒れる中、私たちの部屋は、「避け所」でした。