Category  |  罪の赦し

あわれみ

新型コロナウイルス感染症のためにクルーズ船の乗客は船内での隔離生活を余儀なくされました。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に掲載されていた乗客のインタビューによると、隔離生活で夫婦の会話が増えたといいます。ある人は、自分の過去の失敗を覚えている妻の記憶力がすごかったと冗談を言っていました。

見つかった喜び

海岸を散歩していると、金属探知機を使っている人と出会いました。「私は『指輪の達人』と呼ばれています。今年は、すでに167個見つけました」とのこと。名前入りもあって、遺失物として届けた後にネットに投稿し、引き取り手があったか確認します。何年も前に失くしたという人が来たこともあるそうです。彼は、そういう時の持ち主の顔を見るのがたまらないと言います。私も金属探知の経験はありますが、めったにしません。そう言うと、彼は「やらなければ、醍醐味は味わえませんよ」と言いました。

贖い主

礼拝説教に合わせてライブペインティングがありました。牧師の私が、出来上がった美しい絵に黒い線を引くと、会衆はギョッとしました。一方、画家は涼しい顔で筆を取ると、それをすばらしい絵画に作り変えました。

どちらも真実

フェン・ルルが家族と再会したのは30年後でした。幼児期に自宅前で遊んでいて誘拐されましたが、中華全国婦女連合会の尽力で探し出されました。当時のことは、幼くて、覚えていません。経済状況が苦しい親に売られたと信じて育ったので、真実を知ると、多くの疑問や感情が湧いてきました。

癒やされた者として

インドに生来盲目の姉妹がいました。父親は働き者でしたが、目の手術の費用を捻出することはできません。ところが医療宣教団がやってきました。手術の翌朝、包帯が解かれると笑顔がこぼれました。ひとりは「お母さん、見える!」と叫びました。

迷惑な訪問客

カイルは妻のアリソンと海外に新婚旅行に行きましたが、帰国すると、足にかゆみを伴う発疹ができました。専門医を訪ねると、新しいビーチサンダルのせいでできた靴ずれから、寄生虫が皮膚の中に入り込んだといいます。夢の休暇の終着点は、迷惑な訪問客との悪戦苦闘になりました。

もう1度歌おう

オーストラリアに生息するキガオミツスイは危機に直面しています。仲間たちが300羽ほどに減ってしまい、歌い方を習えません。それで求愛が成功しないのです。幸い保護活動が進行中です。録音した独特の鳴き声を聞かせて、心の歌を思い出させるように助けています。オスが鳴き方を習得して求愛に成功し、個体数が増えることを願っています。

神はきよめる

汚れを自ら除去する服ができたらどうでしょう。BBC放送によると、綿についた汚れや匂いが紫外線で無くなるコーティング剤を、中国の科学者が開発したそうです。洗濯が不要の世の中はどんなものでしょう。

ありのままのその人を

オリバー・クロムウェルは17世紀の軍人で、イングランド共和国の初代護国卿でした。当時、国の高官が肖像画を描かせるのはよくあることで、見栄えのよくない部分を描かないことも普通でした。しかし、クロムウェルは自分を良く見せたいとは思わず、「イボも含めて、ありのままの私を描きなさい。さもなければ支払いはしません」と告げました。画家が従ったのは明らかです。完成したクロムウェルの自画像には大きなイボが描かれています。現代のSNSの写真なら修正されていたでしょう。