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私たちは一つ

先祖伝来の農地を銀行に取られた数年後、デビッドは、その土地が競売にかけられると聞きつけ、大変な苦労をしてお金を工面すると、200人の村人が集う会場に駆けつけました。彼が最初の指値を入れましたが、それは高くありません。大丈夫でしょうか。デビッドはかたずをのんで、せり上げを促す声を聞いていましたが、誰一人、最後まで声を上げませんでした。村人は皆、己の事業の拡大ではなく、デビッドの事情を優先させたのです。

愛の力

1人はドイツ人、もう1人はデンマーク人。80代の2人は、それぞれ60年間の結婚生活の後に配偶者と死別しました。自宅は15分しか離れていないのに、その間に国境があります。ふたりは恋に落ち、家で食事を共にしたりしていましたが、コロナ禍で国境が封鎖されました。それでも毎日、午後3時に静かな田舎道の国境で待ち合わせ、各々の国の側に座ってピクニックをしました。彼らの愛は、国境や感染症より強かったのです。

神は忘れない

ジョージ・リーレ(1750年~1820年)は有名ではないかもしれませんが、記憶されるべき宣教師です。奴隷の身分に生れましたが、キリスト者となり、独立戦争前に自由民になりました。その後、ジャマイカに渡って農園の奴隷たちに福音を伝え、ジョージア州サバンナで2つの教会を設立し牧会しました。バプテスト派の黒人教会はそのひとつから生まれたと言われています。

信仰によって生きる

ゲイリーは歩行に問題があり、医者はバランスを改善する理学療法を勧めました。ある時、理学療法士は「目に見えるものに頼りすぎていますよ。足裏の感覚や内耳の平衡感覚などにも注意をはらってください」と言いました。

天の父の声

友人のお父さんが先日亡くなりました。診断の後、すぐに病状が悪化し、ほんの数日で天に召されました。父親と深い絆があった友人は、聞きたいことや話したいことがまだたくさんあったと言います。彼の職業はカウンセラーなので、家族を亡くした人の心をよく知り、そのような状況をくぐり抜けていく人たちを助けています。それでも、彼はこう言いました。「時々、父の声を聞き、父の愛を感じたいと無性に思うんだ。僕にとって、それは大きな意味があったから」。

神の素晴らしい助け

保安官は何千、何万、もしかしたら何百万という祈りに驚きました。2020年秋のコロラド州山岳地帯で発生した大規模な山火事は、12時間で乾燥した森林や300余りの家屋を含む4万ヘクタールを焼き尽くし、町の人々を震え上がらせました。そこに、ある気象学者が「天の恵み」と称する雪が降ったのです。延焼地域全体に例年より早く降雪があり、30センチほど降り積もった雪は、炎の勢いを弱め、鎮火に至った地域もありました。

死を意識して謙遜に

古代の学者ジェロームとテルトゥリアヌスは、ローマ帝国の華々しい戦勝パレードについて語ります。群衆は熱狂して喝采し、凱旋将軍は最高の栄誉に酔いしれました。しかし、将軍の後ろにはしもべがいて、「メメント・モリ」(死ぬことを忘れるな)と常に耳元でささやいていたそうです。栄光のただ中での必要は謙遜でした。死を意識して、それを得ようとしたのです。

成功と犠牲

息子は夏休みの宿題で、アルプスの山に登ろうとした少年の本を読みました。少年は日々訓練に明け暮れ、ついに山頂を目指す一団に入って出発しましたが、途中で病気になった仲間のために、彼と共に残る決断をしました。息子の先生は「登頂できなかった主人公は、負けたのですか」と生徒たちに尋ねました。「そうです。失敗に終わる運命だったんです」と答えた生徒がいる一方、「ちがいます。人を助けるために自分の大切なものをあきらめたのですから」と述べる生徒もありました。

無いものねだり

アーロン・バーは下院の判断をかたずをのんで待ちました。1800年の米国大統領選挙でトマス・ジェファーソンと同数票を獲得し、自らの当選を期待しました。しかし、落選。彼の心は恨みにむしばまれ、自分の立候補を支持しなかったアレクサンダー・ハミルトンと数年後に決闘し、彼を銃殺しました。この殺人に激怒した国民は彼に背を向け、バーは不機嫌な老人として世を去ったのです。