親の訓練
ソフィア・ロバーツは、11歳で開胸手術を見学しました。こんな医療処置を見るには若すぎると考えられますが、父親のハロルド・ロバーツ・ジュニアが心臓外科医なのです。ソフィアは、2022年、30歳の外科研修医となっていました。父親と一緒に大動脈弁置換術を成功させました。ハロルドは言います。「私はこの子に自転車の乗り方を教えました。心臓の手術を教える日が来るなんて。これ以上に良いことがあるでしょうか。非常に感動しています」
一つのからだ
アラスカ州ウィッティアの人口は約300人、そのほとんどが1棟の大きな共同住宅に住んでいるので、この地は「一つ屋根の下にある街」と呼ばれます。エイミーはそこに住んだことがあります。「建物の外に出なくてもいいのです。スーパー、学校、郵便局、役所の窓口が1階にあって、エレベーターで降りるだけです」と語ります。一人暮らしは快適で、誰の助けもいらないと感じていたそうです。しかし、住民はとても温かく、互いのことを気に掛けていました。彼女は「私たちは互いが必要だということを、そこで学びました」と述べています。
他国人ではない
紛争国の難民キャンプから新しい国に行った時、彼女の在留カードには「エイリアン(他国人)」というスタンプが押されました。「ここには所属していない」という言葉に、8歳の少女の心は打ち砕かれました。
王の王の再来
英国の故エリザベス2世の葬儀は、世界で数十億人がテレビを通して見たと推定されています。史上最も視聴された放送だったかもしれません。葬儀の週には、女王の棺を見るために25万の人たちが何時間も行列しました。当日は、100万人がロンドンの通りで彼女を見送りました。各国の王や女王、大統領や国家元首など500人が、高尚な人格と強さで知られた女性に敬意と哀悼を示すためにやって来ました。
人生ゲーム
フェイスブックの「過去の思い出」に、「ヘビとはしご」というボードゲームに勝った5歳の娘の写真が表示されたので、私の兄と妹に、それをタグ付けしました。私たちも子どもの頃によく遊んだからです。 「ヘビとはしご」の発祥は、何世紀も前にさかのぼります。数え方を学ぶのに役立ち、はしごを登るドキドキ感も味わえます。最も早く100に到達すると勝ちですが、98番に止まると、はしごを滑り落ち、勝ちが遅れたり、負けてしまったりします。まるで人生のようです。
神の正義と恵み
英国のロマン派の画家ジョン・マーティン(1789-1854)は、文明の滅亡を描いた黙示録を思わせる風景画で知られています。そこでは、人間は大惨事に圧倒され、迫りくる破滅に対して無力です。『ニネベの陥落』という絵は、暗い雲の下、押し寄せる大波から逃げる人々の姿を描いています。
賢明な喜び
大きな病院の救命救急医ジェイソン・パーソフは「パンデミックにやられてしまう」と危機感を持ちながら、全力でコロナ患者を救おうとしていました。そんな彼が、休養日にリラックスする方法は、雪の結晶の拡大写真を撮ることでした。パーソフ医師は、小さくても美しいものに喜びを見つけることで、創造主にしっかり結びつこうとしたと語ります。また、大多数の人が気付こうとしない世界を見たとも述べています。
忍耐強い愛
我が家のミスティークは、美しいふわふわの毛をした猫です。一緒に遊んだり、お腹をなでてあげたり、膝の上で眠らせたりしていると、数年前に出会ったあの猫だとは思えません。元々は野良猫で、痩せていて、人を恐れていました。けれども、毎日餌を与えるようになって、徐々に変わっていきました。そしてある日、ミスティークは私になでさせてくれました。その後の進展はご想像通りです。
神の家族に接ぎ木される
父の故郷であるエクアドルの農園を数年前に訪れた時のことです。奇妙な木の集団がありました。父の説明によると、彼は少年の頃、いたずら心で落ちていた果物の木の枝を拾って、別の種類の木に切れ目を入れて、大人がするように幹に結び付けたのだそうです。父のいたずらは、その木が予想外の実をつけるまで見つかりませんでした。