謙遜がもたらすもの
ご多分に漏れず、教員のキャリーは多忙です。宿題の添削、テストの採点、生徒や保護者との連絡など、夜遅くまで仕事をすることもあります。そんな中、彼女は前向きさを失わないために同僚教師との仲間意識を大事にし、具体的な助けを得るようにしています。難しい仕事には協力が必須です。教員に関する最近の調査によると、協力の効果が増大するのは、お互いが弱さを隠さないときだそうです。各々がへりくだって弱さをさらけだすなら、意見を言っても安全だと感じ、同僚の間で効果的な助け合いが生まれるといいます。
愛に動かされて
ジムとレイニーダは大学生時代に恋に落ち、結婚して幸せに暮らしていました。ところが、レイニーダの様子がおかしくなったのです。迷子になったり約束を忘れたりします。彼女はわずか47歳で、若年性アルツハイマー病と診断されました。主たる介護者として10年間彼女の世話をしたジムは次のように語りました。「僕は、結婚式で誓いを立てた時には思いもよらなかった形で妻を愛し、彼女に仕えることができた。認知症がその機会をくれたんだ」
イエスの血
真っ赤な色はどうやって作るのでしょう。古代エジプトでは粘土や岩から、弥生時代の日本ではアカネという植物から赤い顔料を作りました。1400年代、アステカ人はカイガラムシから色素を採り出す方法を発明しました。これは今日でも使われる製法です。
敵を愛する
南北戦争の終結後、戦いが憎しみを生んだがゆえに南部を寛大に扱うべきだ、とリンカーン大統領は言いました。理由を尋ねられると、「敵を友とするなら、敵という存在は消滅するのです」と答えました。約100年後、公民権運動指導者キング牧師はこの言葉を取り上げ、「これは贖(あがな)いの愛の力だ」と語りました。
神の愛と誠を味わった
歴史的な在位70年の中で、英国女王エリザベス2世が序文を添えて公認した伝記は、『僕(しもべ)たる女王、彼女が仕えた王』(日本未発表)のみです。これは、女王の90歳の誕生日を記念して出版され、彼女が信仰を指針として国を治めてきた詳しい記録です。女王は序文の中で、彼女のために祈った全ての人々に謝意を表し、神の変わらぬ愛に感謝をささげました。そして、「神は実に誠実なお方だった」と結んでいます。この率直な宣言は、古今東西の多くの人の証言と同じです。この人たちは人生の中で神のご真実を体験したのです。
神のみことばが人を変える
クリスティンが中国人の夫シャオフーに特別な装丁の本を贈ろうと思った時、手に入る唯一の中国語の本は聖書でした。夫婦はキリスト者ではありませんでしたが、喜ばれる贈り物かもしれないと思いました。夫は聖書を一見して憤慨しましたが、やがて読むようになり、書かれていることが真実だと納得しました。予想外の展開にいら立った妻は、夫に反論しようと聖書を読みました。そして何と彼女も納得し、イエスを信じました。
神の愛のサイクル
イエスを30歳で信じた後も多くの疑問がありました。聖書を読み出すとさらに疑問は増え、友人に言いました。「神の命令に全て従うなんて、どうしたらできるの? 今朝も夫に八つ当たりしちゃったのに」。友人は言いました。「とにかく聖書を読んで、イエスが愛してくださったように人を愛せますように、と聖霊にお願いして」。その単純かつ深淵(しんえん)な真実は、20年以上経った今も、神の偉大な愛のサイクルに沿って生きることを助けてくれます。
へりくだる
高慢は恥の元凶です。例えば、400メートルハードルの世界記録保持者カールステン・ワーホルムが、ノルウェーの公共屋内施設でトレーニングしていると、ぶしつけな挑戦者が現れました。彼は走る服装さえしていません。ワーホルムは彼の願いをかなえて競走し、圧勝しました。しかし、男はスタートに失敗したので再度走ろうと言います。世界チャンピオンは、ただほほ笑むだけでした。
塀の上に天使が
ウォレス・ブラウンと妻のメアリーは、衰退した教会を牧するため、英国バーミンガムの貧困地区にやって来ました。教会と隣接牧師館の敷地は、何とギャングの基地にされていました。彼らは窓に投石され、垣根に放火され、子どもたちを狙うと脅されました。嫌がらせは数カ月続き、警察はなすすべがありませんでした。