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神は信頼できるお方

我が家の猫のミッキーが目の病気になり、毎日、目薬をさしました。浴室の台に乗せると座っておびえた目で私を見つめ、ブシュッと飛び込む液体に身を堅くします。私は「いい子ね」とささやきます。病気や薬などということは理解できませんが、ミッキーは、飛び降りたり、威嚇したり、引っかいたりしません。むしろ、この試練を与えている私に寄りかかってくるのです。私を信頼できると知っているからです。

金よりも貴重な存在

とんでもない掘り出し物をフリーマーケットで見つける、という妄想をしたことはありませんか。実際、そんなことがありました。2021年、オークションで古い中国製の鉢が約1億円で落札されました。15世紀の希少な作品でしたが、元々は、コネチカット州のガレージセールで5000円以下の品物でした。つまらない物だと思っていたら、実際は大きな価値があったという一例です。

3人の王

英国王ジョージ3世は、ミュージカル「ハミルトン」の中で、狂った悪役として滑稽に描かれています。しかし、新しい伝記によれば、そのような暴君ではなかったようです。彼が残虐な独裁者だったなら、苛烈な焦土作戦で米国の独立を阻止したはずです。しかし、「進歩的で温厚」な気質だったので、そうはしませんでした。彼は後悔したかもしれません。もっと厳しくしておけばうまくいったかもしれなかったのにと。

灰の代わりに頭の飾りを

コロラド州のマーシャルで発生した州史上最悪の火災の後、ある団体が被災者の大切な物を探し出す活動をしました。しかし、被災者たちの願いもむなしく、ほとんど何も見つかりませんでした。ある男性は静かに結婚指輪の話をしました。2階の寝室の鏡台の上に置いたそうです。家は焼失し、中の物は焼けるか溶けるかして、地下室のあった辺りでがれきになっています。寝室があった辺りを捜索班が探しましたが、成果はありませんでした。

入口は一つ

近所の食堂は人種差別的な風習に染まっていました。1950年代後半から1960年代のことです。コックのメアリーや洗い場担当の私など、キッチンスタッフは黒人でした。店内で飲食できるのは白人だけで、黒人の客は食べ物を注文した後、それを勝手口で受け取らなければなりません。このような規則は、その時代の不平等を助長していました。あの当時から状況はずいぶん改善されましたが、神の似姿に創造された人同士として両者が人間関係を築いていくためには、まだまだ前進が必要です。

落胆するな

私には母のドロシーが健康だった記憶がありません。1型糖尿病のために長年、血糖値が不安定でした。合併症で腎臓を患い、生涯、透析が必要になりました。神経障害と骨折で車椅子生活を余儀なくされ、視力も失いつつありました。

神にゆだねる

神は自助の人を助けない、ご自分を信じて頼る人を助けてくださる。俳優のジョナサン・ルーミーは、2018年5月、そう悟りました。彼は8年間ロサンゼルスで暮らし、破産寸前でした。毎日食べるのがやっとで、仕事のあてもありません。途方に暮れ、思いの丈を神にぶつけ、俳優のキャリアを神にささげました。「私は文字通り、『ゆだねます』『ゆだねます』と何度も祈りました」と述べています。その日の午後、自宅のポストに4枚の小切手が届きました。そして3カ月後。福音書をもとに制作され、好評を博したテレビドラマシリーズThe Chosen(選ばれし者)のイエス役に抜てきされたのです。

危険に突進

ドイツで1892年、あるコレラ患者の不注意により、菌がエルベ川を通って水道網の起点であるハンブルグに入り込みました。たった数週間で1万人もの市民が亡くなったのです。その8年前、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホは、コレラの感染が水を通して広まることを発見し、ヨーロッパの大都市はろ過システムを導入し、上水道を守りました。しかし、ハンブルグ市の当局は、何もしなかったのです。大惨事が迫っているというのに、費用や科学的根拠をうんぬんして明白な警告を無視しました。

キリスト、まことの光

夫は光の方に行こうと言いました。日曜日の午後、都会の大きな病院に入院している友人を見舞ったのですが、構内で迷子になりました。休日の病院に人影はありません。薄暗い廊下をウロウロしていると、やっと人に会いました。その人は途方に暮れている私たちに「廊下はどれも似ていますが、出口はこちらです」と教えてくれました。指示どおりに行くと出口が見つかり、やっと明るい場所に出られました。