生きている間に与える
人生後半の数十年、蓄財を寄付するために費やした大富豪がいます。北アイルランドの和平、ベトナムの医療システムの近代化など、様々な目的のために寄付をし、亡くなる直前には、ニューヨークのルーズベルト島を応用科学のハブセンターにするために、380億円相当を寄付しました。彼は「生きている間に与えるのが私の信念です。躊躇する理由など思いつかない……死んでからより、生きている間に与える方がずっと楽しいですから」と語りました。何と素晴らしい姿勢でしょう。
喜んで与える人
紀元3世紀に生まれたニコラスは、後世、自分がサンタクロースと称されるとは思わなかったでしょう。彼は、ただ神を愛し、純粋に人に心を配り、喜んで施したり、善い行いをしたりする人でした。ある家庭の窮状を知り、夜、金を入れた袋をその家の窓から投げ込みました。すると、袋は、暖炉のそばの靴(もしくは靴下)の中に入った、という話です。
賢いクリスチャン
新型コロナウイルス感染症の影響で、世界中の学校が休校になりました。中国ではディントークというアプリを使ってオンライン授業をしましたが、このアプリの評価が下がればストアから削除されると考えた多くの生徒たちが、レビューに星1つの評価をつけました。おかげで、ディントークの評価は急降下しました。
秘密の贈り主
退役兵士のクリストファーは身体に障害があり、何をするにも人一倍苦労しますが、家族のために頑張っています。毎週、手押しの芝刈り機で庭の世話をしています。そんなある日、彼は手紙を受け取りました。そればかりか、カート式の高価な芝刈り機もです。送り主は匿名でした。その人は困っている人を助ける特権にあずかれただけで満足だったのでしょう。
乏しい中から
ウォーレン・バフェットとビル・ゲイツ夫妻は、資産の半分を寄付する誓いを立て、歴史的な偉業を達成しました。2018年の時点で、寄付総額は9兆円を超えたのです。この誓いに興味を持った心理学者ポール・ピフは、寄付についてリサーチを始め、所得の低い人の方が、高い人よりも収入に対して寄付額の割合が高い傾向があると発見しました。自分が大変な人の方が太っ腹なのです。
大ごと
家賃の支払いに困った親戚に援助を求められて、友人は重荷に感じたそうです。特に年末で、自分たちにも予期せぬ出費があったからです。それでも貯金を下ろしてお金を工面し、そうできることを、神に感謝しました。親戚の礼状には「今度も良くしてもらい、ありがとうございました。まるで、大ごとでは無いかのように寛大に引き受けてくださって…」と書かれていて、その言葉にも祝福されました。
私たちの持ち物
友人は家族や友だちに、祝日にホームパーティーをしようと持ちかけました。みんなは大賛成して、大人数の食事だから負担を分かち合おうと言い、パンやサラダ、付け合わせ料理などを持ってくると言いました。ところが、ひとりは経済的にギリギリだったので、他の人たちのように何かを買う余裕がありません。そこで、お礼に掃除や後片付けなどの手伝いをしたいと申し出ました。
落穂拾い
タンザニアの友人ルツの夢は、首都ドドマの荒れ地を再生して、夫に先立たれた女性たちが自活するための農場を作ることです。困窮した人たちの自活を助けるという彼女の夢の基は、神に対する愛です。また、自分の名前はルツ記に由来しているのだから頑張らなくては、とも思っています。
兄弟姉妹
南カリフォルニアの経済が低迷した時、ボブ・ジョンソン牧師は、困難にだけではなく、チャンスにも目を留めました。市長に面会を要請して、市のために教会ができることはあるかと尋ねました。市長は驚きました。普通、人は助けを求めて陳情に来ますが、この牧師は、教会員ともども働くと言ってきたのです。