午前2時の友
キリストを信じる信仰で堅く結ばれたグループについて聞きました。メンバーのひとりで93歳の女性は、「助けがいると思ったら、午前2時にでもグループの誰かに電話して、遠慮せず頼みごとができると感じている」と語ります。この人たちはお互いのために無条件で献身し合っています。
愛の南京錠
恋人たちが永遠の愛の象徴として、自分たちの名前を刻んだ南京錠を門や橋などの公共設備にかける「愛の南京錠」という儀式が、フランス、中国、オーストリア、チェコ、セルビア、スペイン、メキシコ、北アイルランドなど、世界中に広がっています。公共施設を管理する人たちの中には、これは迷惑行為だと言う人がいます。あまりにも多くの南京錠が付けられて、事故にでもなったら大変だと不快に思います。一方で、これは献身的な愛の表現であり、美しい芸術だと捉える人もいます。
包囲網の中でも
ボスニア紛争(1992-1996)のとき、周囲の丘から雨のように降り注ぐ銃弾と迫撃砲によって、サラエボ市内で兵士や民間人が1万人以上殺されました。スティーヴン・ギャロウエイの小説「サラエボのチェリスト」は、現代の戦争で最も長期間、包囲された首都サラエボを舞台に物語が展開します。3人の登場人物は、この極限の逆境の中で、何とかして自分だけが生き残ろうとするか、あるいは、正気でいられないような状況を克服して他者のことを思いやるか、という決断をしなければならなくなっていきます。
手を振る女性
ジョージア州サバンナの港に19世紀の終わりから20世紀はじめに入港した船は、見慣れた人に出迎えられました。「手を振る女性」として知られるフローレンス・マータスです。彼女は44年間、昼はハンカチ、夜はランタンを掲げて、世界各地からやって来る大きな船を迎えました。サバンナのモレル公園には今も、フローレンスと忠犬の像が立ち、入港する船を歓迎しています。
助けに来ました
ジェイコブ・リースは19世紀のジャーナリストで、当時のニューヨーク市の貧困をまざまざと映し出し、他人事には無関心な一般大衆にその現実を知らしめました。彼の著書「対岸の生活」は、自身の写真と文章で構成されており、その赤裸々な描写は、絶望的なまでの貧困が確かに存在するという現実を一般の人たちに突き付けました。リース自身、15人兄弟の3番目として生まれ、どん底の貧しさを経験したので、真に迫るものを書くことができたのです。
ウェブ利用上の知恵
多くのウェブサイトには読者の感想や意見を書き込む場所がありますが、どれほど評価の高いサイトであっても、悪意ある暴言や根拠のない侮辱、失礼な投稿をする人はいるものです。
生存者の思い
韓国の旅客フェリー沈没事故の際に救出された71歳の女性は、自分が助かったことに自責の念を感じていました。多くの若い命が失われたのに、年配の自分が助かるべきだったのだろうかと、病院のベッドで語りました。また、もうダメだと思ったとき、自分を水中から引き上げてくれた青年の名前が分からないことを嘆いて、「せめて、その人に食事を御馳走したい。手を握り、抱きしめて、感謝の気持ちを伝えたい」と言いました。
拠り所
シンディは「良いお葬式だったわね」と言いました。私たちの共通の友人ヘレンが亡くなり、葬儀では彼女の愉快な人となりが語られ、みんなが故人をしのびました。しかし、ヘレンは愉快なだけではありません。彼女の甥は、彼が問題を抱えた少年だった頃、ヘレン叔母さんが家に下宿させ面倒を見てくれたと言いました。今は立派に成長し、「おばさんは、お母さんのような存在です。僕を決して見捨てませんでした。もしおばさんがいてくれなかったなら、僕は信仰を失っていたかもしれません」と言いました。何という影響力でしょう。ヘレンはイエスを頼って生き、その生き方を甥に伝えたのです。
まずは私から
私が「メルのノート」と呼んでいるのは、今は亡き娘のメリッサが聖書の欄外に残した短いメモで、みことばを自分の生活にどう適用させるかを記したものです。