赦すために召された
パトリック・アイルランドは、コロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件で負傷した生存者です。彼は長い回復の途上で、恨みから解放されないと傷は深くなるばかりだと学びました。赦しの鍵は、人にされた悪ではなく、イエスがしてくださったことに焦点を合わせることでした。キリストは十字架上で、自分を苦しめる者たちのために「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」と言いました(ルカ23:34)。こうして祭司ザカリヤの預言が成就したのです(1:77)。
ありえない赦し
ナチスが5万人以上の女性を殺したラーフェンスブリュック強制収容所が解放されたとき、遺体に混じって祈りが記されたしわくちゃの紙が見つかりました。「主よ、善人だけではなく、悪人をも忘れないでください。しかし、彼らが与えた苦しみではなく、その苦しみの中で育てられた私たちの同志愛、忠誠心、謙遜、勇気、自己犠牲、心の偉大さという果実を覚えてください。さばきのときには、私たちが結んだ実のゆえに、彼らを赦してください。」この女性は想像を絶する恐怖や苦痛を味わったはずなのに、何という寛大さでしょう。虐待した人のために神の赦しを求めるなど考えられません。
負債の免除
カリフォルニア州のロサンゼルス郡が、犯罪者の収監費用を、その親に課すことを辞めたのは、2009年のことです。しかし、法令が変わった時点で未払いだった分については、まだ支払う義務がありました。しかし2018年、その義務も免除されました。