最も小さい者に仕える
山火事が迫る中、男性が高速道路の脇にひざまずき、手を打って必死に何かを呼んでいました。犬を呼んでいるのかなと思った瞬間、ウサギがピョンと跳び出しました。男性はおびえたウサギを抱き上げ助けてあげました。このような小動物の救出シーンが、全国ニュースになるのはなぜでしょう。人は小さなものをいとおしむことに心惹かれます。しかし、小さなものを慈しむには大きな心が必要です。
祝福されるから
友人と彼女の孫たちと散歩に出ました。友人はベビーカーを押しながら、腕を振れないからスマートウォッチの歩数が増えないとぼやきました。「でも、この散歩は無駄ではないでしょ」と言うと、「ええ。でも、あの金星が欲しいのよ」と笑いました。気持ちは分ります。頑張っても結果が出ないと、がっかりします。しかし、結果はすぐ出るとは限らず、目に見えないかもしれません。
生きた供え物
大叔母は広告業界で活躍し、シカゴとニューヨークの間を飛び回っていました。しかし、田舎で世話を必要としていた両親のために退職しました。両親はふたりの息子を悲劇的な形で早く亡くし、彼女だけが残されました。彼女にとって、両親に仕えることが自分の信仰を表す形でした。
自分の人生を分かち合う
末っ子が「イヤ!」と泣き叫びました。レゴブロックひとつを手放すことさえ耐えがたいのです。その幼稚さにあきれながらも、この態度は大人も同じだと思いました。多くの人にとって、自分以外の誰かに対して気前よくすることは簡単ではありません。
イエスは後ろにおられる
学校へ行く支度が早く終わったので、途中でドライブスルーに寄ろうと娘が言い、私は「いいよ」と答えました。車をレーンの入り口に入れて「今朝は喜びの種をまく気分?」と尋ねると、娘は「もちろん」と言いました。私は二人分のコーヒーを注文して受け取り窓口で車を止め、「後ろの車の若い人の分も払います」と言いました。娘は満面の笑みを浮かべていました。
変えられ、そして変える
タニとモドゥペ夫妻はナイジェリアで育ち、1970年代に英国に留学しました。神の恩寵(おんちょう)によって救われ、すっかり変えられましたが、リバプールのアンフィールド地区を変える器として用いられるとは夢にも思いませんでした。そこはイングランドで最もひどい人種差別のある貧しい地区です。しかし、神を忠実に慕いつつ地域に仕える中で多くの人々に希望を届けました。彼らは活力あふれる教会を導き、さまざまな福祉事業を運営し、数え切れない人々に影響を与えています。
マナセは12歳でユダの王となり、国を変えました。まず国民を惑わせ、国ぐるみで悪事を重ね、神の警告を無視しました。そこで神は、マナセが捕虜としてバビロンに引かれるままにされました(Ⅱ歴33:1-11)。
マナセはへりくだって神に助けを求め、神は彼を赦してくださいました(Ⅱ歴33:12-13)。王は心を入れ替え、エルサレムの城壁を再建し、宮から異教の神々を取り除き(14-15節)、「主の祭壇を築き、…ユダに命じてイスラエルの神、主に仕えさせた」(16節)のです。国民は王の劇的な変化を目にする中で変えられていきました(17節)。
私たち自身が、神を慕い求めて変えられますように。そんな私たちを通して、地域が変わっていきますように。
優先順位を考える
チェロを習いたいとずっと思っていました。しかし、教室に行く時間がありません。いいえ、正確に言えば、その時間を作らなかったのです。天国に行けば、きっと上手に弾けるでしょうから、今は、神に召されたことに集中して時間を使おうと考えてきました。人生は短いですから、時間を最大限に生かさなければと強く思います。しかし、それは一体どういう意味なのでしょう。
ぴったり追従
空軍基地のそばの我が家の上を3機の戦闘機が轟音を響かせて編隊を組んで飛んでいきました。「わぁ!すごい」と夫婦で見上げました。私はあれを見るたびに「あんなにくっついているのに、なぜぶつからないのだろう」と思います。その理由のひとつは、謙遜さだと言います。先頭のパイロットが正確なスピードと軌道で飛んでいると信じ、後続のパイロットは異議を唱えず先頭につづいてぴったり追従します。その結果、強いチームが生まれます。
私たちにできること
モーリー・ブーガート氏は92歳で、一人でベッドから降りることができませんが、ホームレスのために帽子を編み、その数は15年間で8千個以上です。彼は、「自分の問題に焦点を当てず、人のためにできることをする。そうすれば、自分の気分も良くなるし、目的も与えられる」と語りました。そして「主のもとに行くまで続ける」と言っていましたが、2018年2月に召されました。帽子をもらった多くの人は、ブーガート氏の犠牲を知りませんが、最後まで愛を貫いた彼の生き方は、世界中の人たちに影響を与えました。