Category  |  祈り

いつも耳を傾けて

父は寡黙な人でした。若い時の長い兵役で耳を痛め、補聴器をつけていました。ある日の午後、私たちのお喋りが過ぎると思ったようです。それで「安らぎと静けさが欲しい時は、こうすれば十分だ」と冗談まじりに言うと、補聴器のスイッチを切ってしまいました。そして、両手を頭の後ろで組んで静かに目を閉じました。その様子を見て、私たちは大笑いしました。

見えないところで

娘はSNSで友だちの返事を待っていました。スマホの画面には既読マークがついています。まだ数分しか経っていないのにイライラし、その苛立ちはやがて「返事が来ないのは、嫌われちゃったから?」という不安に変わりました。そして、やっと返事が来ると、ホッと胸をなで下ろしました。娘に返答するために先ずやらなければならないことが、その友だちにはあったのです。

素晴らしい神の御顔

我が家の4才の息子は絶えず喋っていて質問の嵐です。息子と喋るのは大好きですが、彼は私の方を見ずに話しかけるという困った癖を身につけました。「聞こえないよ。話すときはちゃんとママの方を見てね」と注意することが増えました。

目立たない英雄たち

聖書には不思議な記述があります。例えば、神の民がアマレクに攻撃された時、モーセは丘の頂に行って神の杖を高く上げましたが、なぜでしょう(出17:8-15)。理由は書かれておらず、ただ、モーセの手が上がるとイスラエルが優勢になり、下がるとアマレクが優勢になったとだけ記されています。モーセが疲れると、兄のアロンとフルという人が彼の腕を支え、彼らは勝利しました。

何ひとつ隠されてない

世界中には2億4千5百万台の防犯カメラが設置され、その数は毎年15パーセントずつ増えているそうです。それに加え、膨大な数の人々が、誕生祝いから銀行強盗に至るまで、日々スマートフォンで写真を撮っています。安全強化を支持しようが、プライバシーの侵害を非難しようが、現実はみな、カメラだらけの世界で生きているのです。

供給源

世界中の目が2010年8月、チリ共和国のコピアポ近くの鉱山に注がれました。33名の鉱夫が、地下約700メートルの坑道に閉じ込められたのです。助けは来るでしょうか。彼らは不安でした。しかし17日後、掘削機の音がしました。そして坑道の天井に小さな穴が4つ開けられると、水や食料、薬品など、生存に必要なものが届きました。やがて救出が始まり、事故から69日目、最後の作業員が地上に生還しました。

神との時間

ある忙しい朝、教会の保育室で奉仕をしていました。十数人の子どもたちが、しゃべったり、遊んだりしていて、部屋が暑苦しくなってきました。そこで、ドアストッパーを下ろして扉を開けると、ひとりの男の子が逃げ出すチャンスだと思ったのでしょう。誰も見ていないと思って、こっそり抜け出しました。そして、後を付けていくと、思った通り。彼はパパの腕の中にまっすぐ飛び込んで行きました。

時間通り

そのうち私は『時間どおり』という本を書くつもりだ、と冗談を言います。私がよく遅刻することを知っている友人たちは笑いますが、遅れないように努力はしているのです。自分では、遅刻の原因は楽観だと思います。つまり、今回は前より短い時間で準備できると、楽観してしまうのです。ところが、結局できなくて、遅刻したことを謝らなければなりません。

祈りで神に仕える

神はしばしば、私たちの祈りを通して働き、御業を成すことを選ばれます。預言者エリヤに「地に雨を降らせる」と告げられたときがそうです。