Category  |  神、畏敬

幸運の軍靴

軍靴(ぐんか)の下でカチッと不吉な音がしました。トムは「やられた!」と思いつつも本能的に全力で跳び上がって逃げました。地中に隠れた殺傷兵器は爆発しませんでしたが、地雷処理班が後日、35キロもの爆発物をそこから回収しました。トムはその軍靴を「幸運の軍靴」と呼び、ぼろぼろになるまで使い続けました。それは危機一髪の経験ゆえの思い入れでしょう。一方、ラッキーアイテムや開運グッズに神の祝福が宿ると見るなら危険です。

盗まれた神

エクワという女性が、家の神が盗まれたと通報しました。警察は木像を見つけ、彼女に確認しましたが、彼女は「私の神はもっと大きくもっと美しい」と悲しそうに答えました。

限りないお方

ショッピングモールのフードコートで、ハンバーガーをかじっていました。仕事の締め切りが迫り、あせって身体が硬くなっているのが分かります。そんな私の脇を、各々のやるべきことに向かう人たちが足早に通り過ぎていきます。「時間、体力、能力、どれも限りがある。みんなギリギリだ」と思いました。やることの優先順位をメモしておこうとペンを取り出そうとして、ふと、別のことが心に浮かびました。どんなことも難なく成就させる、限りないお方のことです。

神の足跡

幼い孫が「神さまがどこに住んでいるか知っているよ」と言いました。妻が「まあ、どこなの?」と尋ねると、「おばあちゃんの家の隣の森の中だよ」と答えました。なぜこんな考えが浮かんだのかしらと妻は言いましたが、私には分かります。散歩で森に行ったとき、神の姿は見えなくても、神の造られたものが見えるので、神がおられると分かると話したのです。私は水辺の砂地に足跡をつけ、「おじいちゃんが足跡を作っているのが見えるだろう。川や木、動物は、神さまの足跡だ。それが見えるので、神さまがおられると分かるんだよ」と語りました。

月を造られたお方

イーグル号が月の「静かの海」に着陸し、アームストロング船長は「これはひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」と言いました。彼は月面を歩いた最初の人でした。彼の後輩、アポロ計画最後の船長ジーン・サーナンは次のように語りました。「ダイナミックで圧倒されるような地球、私はそこにいたし、あなたがたはそこにいる。…それは余りにも美しく、とても偶然の産物とは思えない…あなたがたや私より、もっと大いなる誰かがいるはずだ。」深宇宙を体験しての重い言葉です。

完全に理解する

映画「メリーポピンズ・リターンズ」で主役を演じたエミリー・ブラントは美声の持ち主ですが、彼女の夫がそのことに気付いたのは、何と結婚生活4年目のことでした。初めて妻の歌を聞いた時は驚いて、この美声について、いつ知らせてくれるつもりだったのだろうと思ったそうです。

神に誉を

ある日の礼拝に何人かの新来者がありました。その中のひとりが、牧師のメッセージの途中で外に出ていきました。私は気になって、彼女の後を追っていきました。

主の尊い御名

英語圏では、神を意味する「ゴッド」という言葉が、感嘆符のようにみだりに使われることがあります。ですから、十戒の第三番目、「あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない」(出20:7)は、そういう行為を戒めているだけだと思われがちです。しかし先日、尊敬するクリスチャンの友人と話をして、もっと深く考えるべきだと教えられました。