天からの食べ物
スイスのオルテンで、2020年8月、チョコレートの雪が降りました。チョコレート工場の換気システムが誤作動を起こして、チョコレートの粒子を放出した結果、道路や車がチョコレートでおおわれ、町中が甘い香りに包まれました。
祝福の脇を通り過ぎる
ノースカロライナ州の貧しい移民の少年、12歳のコンラッド・リードは、1799年、家の畑で輝く石を見つけました。持ち帰って父に見せましたが、彼はその価値に気付かず、ドアストッパーにしました。家族は何年も、その脇を通り過ぎていましたが、ついに地元の宝石商の目に留まり、金塊だと分かったのです。リード家は大金持ちになり、その畑はアメリカ合衆国で最初の大規模な金の採掘場になりました。
あなたの居場所
小説『赤毛のアン』の主人公アンは、家族に憧れていました。孤児で家庭とは無縁だとあきらめていましたが、マシューと妹のマリラに引き取られました。馬車で家に向かう道中、アンはしゃべりづめで、そのことを謝りました。しかし、寡黙なマシューは「好きなだけしゃべりなさい。私は大丈夫だから」と答えました。それはアンの耳には心地よい音楽のようでした。自分の存在を認めてくれたり、おしゃべりを聞きたいと言ったりする人はいないと思っていたからです。家に着くと、アンは兄妹が農作業を助けてくれる男の子を求めていたと知り愕然としました。送り返されるのかと心配しましたが、彼らはアンを家族の一員に迎え入れて、彼女の夢はかなったのです。
夜の働き人
不安な患者が午前3時にナースコールをしました。この1時間で4度目です。看護師は文句も言わず対応しました。すぐに別の患者が呼んでいますが、彼女は冷静です。その人は、5年前に自分から夜勤を希望しましたが、勤務は日勤より苛酷です。緊急時に医師を呼べるように、患者の様子をしっかり観察することも必要です。
安全な場所に引き上げる
幼い女の子が父親に見守られ、小川のぬかるみを、膝までの長靴を履いてバチャバチャと歩いていました。やがて川は深くなり、長靴の中に水が入ってきました。ついに1歩も進めなくなると、少女は叫びました。「パパ、はまっちゃった!」父は3歩ほど歩いて娘を抱き上げると、川岸の原っぱに下ろしました。少女は長靴を引っ張って脱ぎ、中の水を笑いながら出していました。
愛に支えられて
膝の上に乗った4歳の孫が、私のはげ頭を触りながらまじまじと見つめています。「じいちゃんの髪はどうなったの?」私が「だんだん無くなったんだよ」と笑って答えると、彼は神妙に「それは困ったね。僕の髪をちょっとあげなくちゃ」と言いました。私は、孫の優しさに笑顔で応じながら、彼をぎゅっと抱き寄せました。後日、このやり取りを思い出しました。そして、神の惜しみない犠牲的な愛について考えました。
永遠の居場所
最近、近所に引っ越しましたが、新旧の家を売買するタイミングの都合で、しばらく別の場所に仮住まいをしなくてはなりませんでした。その時、私は、自宅でない場所でこんなにくつろげるなんて、と驚きました。最愛の家族が一緒にいたからです。
神の良い働き
チャールズ・スポルジョンは、幼い頃から教会に行っていましたが、10代の頃には神を信じられなくなり、自身の言葉によれば「反抗」しました。しかし、16歳のある夜、吹雪を避けて小さな教会に入ったとき、そこで聞いた説教が自分に語られたように感じたそうです。その瞬間、神はスポルジョンを捕らえ、彼はイエスに人生をささげました。
神の大いなる愛
子どもたちに純潔の大切さを伝えるワークショップの講師を頼まれましたが、断りました。私は10代で家出をし、すさんだ生活の中で負った傷に長年苦しんだからです。結婚して最初の子どもを流産したときは、神罰が下ったと思いました。30歳でようやく神に白旗を上げたとき、私は自分の罪を告白しました。その後も何度も何度も神に謝りました。しかし、恥と罪悪感を拭うことはできず、疲れ果てていました。神の愛の賜物をいまだしっかりと受けきれていない私が、どうして人に語れるでしょう。しかし、時が経つにつれて、自分を過去に縛りつけていたうそから、徐々に解放されていきました。そしてついに、神がずっと差し出しておられた赦しを受け取ることができたのです。全ては神の恵みでした。