主のひとみ
赤ん坊がひきつけを起こしたので、友人夫婦は救急車を呼んで病院に駆け込みました。娘の小さな手を握り、彼女のために祈りながら、友人は自分の鼓動が速くなるのを感じました。そして我が子に対する狂おしいほどの愛は、神がどれほど自分を愛しておられるかを再認識させてくれたといいます。
神の恵みに驚く
鍵をかけ忘れた引き戸から男が忍び込んだとき、その家の奥さんはソファーで居眠りをしていました。泥棒は寝室に入って、テレビを持ち出そうとしました。すると、家の主人が目を覚まし、人影に向かって寝ぼけながら、「ハニー、ベッドへおいでよ」とささやいたのです。泥棒はうろたえ、鏡台の上にあった札束をつかんで逃げていきました。
決して見捨てられない
ロシアの作家ドストエフスキーは、「その社会の文明の程度は、刑務所に入るとわかる」と語りました。それを念頭に置いて、「世界の劣悪刑務所ワースト8」というオンライン記事を読むと、受刑者全員を独房に監禁している刑務所がありました。
深く愛されて
昔ボストンで働いていたとき、職場からグラナリー墓地が見えました。そこには、アメリカ独立宣言に署名したジョン・ハンコックやサミュエル・アダムズの墓石があり、彼らの伝令を務めた愛国者ポール・リビアの墓碑もそのそばにあります。しかし、この3人が広い墓地のどこに埋葬されているのか、今では誰にもわかりません。墓地の景観を一新したり、芝刈り機がスムーズに動けるように、多くの墓碑や墓石を何度も動かしたためです。ここには約2,300基の墓碑がありますが、実際には5千名あまりが埋葬されているといいます。死んでさえ、十分に知られない人生があるということなのでしょう。
見上げる
サージカル・テクノロジー・インターナショナル誌によると、うつむいてスマホを見るのは、約27キロの重りを首にぶら下げているのと同じだそうです。世界中の何千万人もの人が一日平均2~4時間、スマホで何かを読んだり書いたりしています。その結果、首や脊椎に問題のある人が増えるのではないかと心配されています。
豊かな供給
私たちは庭にハチドリ用のえさ入れを置いて、小さな鳥が来て砂糖水を飲む様子を楽しんでいます。ところが最近、中身を補充するのを忘れて旅行に出てしまいました。帰って来たら、えさ入れはすっかり乾いています。私は、「かわいそうに。私が忘れたせいで、鳥たちは栄養を取りそこねた」と思いました。しかしすぐに、鳥を養っているのは私ではなく、神だと気づきました。
神のときを待つ
南アフリカの牧師アンドリュー・マーレーは、イングランドに滞在していた1895年、持病の腰痛が再発して苦しみ、静養していました。あるとき、滞在先の女主人が、大きな問題を抱えた女性が助言を求めていると告げました。マーレーは言いました。「これを渡してください。自分を励ますために書いたものですが、彼女のためになるかもしれません。」そこには、以下のように書かれていました。
包囲網の中でも
ボスニア紛争(1992-1996)のとき、周囲の丘から雨のように降り注ぐ銃弾と迫撃砲によって、サラエボ市内で兵士や民間人が1万人以上殺されました。スティーヴン・ギャロウエイの小説「サラエボのチェリスト」は、現代の戦争で最も長期間、包囲された首都サラエボを舞台に物語が展開します。3人の登場人物は、この極限の逆境の中で、何とかして自分だけが生き残ろうとするか、あるいは、正気でいられないような状況を克服して他者のことを思いやるか、という決断をしなければならなくなっていきます。
予測不能
ヒラリー・ランケは有名選手ではなかったのですが、2003年、全米女子オープンで18ホールのプレーオフを制して優勝し、女子ゴルフの偉大な賞を獲得して歴史に名を残しました。そして、この優勝は彼女にとってプロ選手として唯一の勝利となりました。この驚くべき、そして心躍る勝利は、「予測不能」ということが、スポーツの醍醐味のひとつであることを表しています。