神はあなたを知っている
最近、ミケランジェロの彫刻『モーセ』の大写しの写真を見ました。すると、モーセの右腕に小さく盛り上がった筋肉が見えます。この筋肉は小指伸筋で、小指を上げるときだけに収縮します。巨匠ミケランジェロは写実性で知られています。人間の体に細心の注意を払い、誰もが見逃してしまうような細かい部分を含めて彫刻します。
主の見通しを信じる
知らない土地を運転していた時、GPSの指示が奇妙だと夫が気付きました。4車線のハイウェイに入った所で、そこを出て、併走する側道を進むように指示されたのです。渋滞もなさそうでしたが、彼は「信用してみるよ」と言いました。15キロ程進むとハイウェイの方は、渋滞でほとんど動かなくなりました。原因は道路工事でした。一方、側道はさほど混まず、ストレスもありませんでした。夫は「ここまでは見通せなかった。GPSには見えていたんだね」と言いました。私たちは「もちろん神様にも見えていたね」と、声を揃えました。
七面鳥から逃げる
田舎道でジョギングしていると、野生の七面鳥が2羽、前方にいました。どこまで近づけるかしら。私は足を緩め、止まりました。2羽は、こちらにずんずんやって来ます。成功と思いきや、鋭いくちばしで私の腰とお尻を突こうとしてきました。私が走り出すと、2羽は身体を揺らしながら追いかけてきました。やがて諦めてくれましたが、即座の形勢逆転でした。鳥が先手を取り、獲物がハンターに一変しました。私は鳥を完全にみくびっていましたが、襲われるかもと気付いて逃げ出したのです。
内住のキリスト
英国の伝道者F・B・マイアー(1847~1929年)は、内住のキリストの意味を、卵を例に説明しました。受精卵の黄身は小さな「生命の芽」で、殻の中で毎日少しずつ成長し、やがてはひよこになります。同様に、イエスも聖霊として私たちの内に住み、全てを包み込んでご自身の臨在を増し、私たちの内にキリストを形作られます。ただ、内住するキリストのリアリティは、申し訳ないが言葉では完全に伝えきれない、とも言いました。しかし同時に、どんなに不完全でも、「その日には、わたしが父のうちに、あなたがたがわたしのうちに、そしてわたしがあなたがたのうちにいることが、あなたがたに分かります」(ヨハ14:20)というイエスのみことばの意味を伝えましょうと励ましました。
舌足らずな祈り
弟は先天性の舌小帯短縮症だったので、赤ん坊の頃に手術をしました。さもなければ、食べたり話したりすることが困難になるからです。「舌足らず」という言い回しがあります。言葉で十分に表現できないことを意味します。
神の羅針盤
第2次世界大戦の最中、商船アルコア・ガイド号は、ノースカロライナ沖合500キロの付近を航行中に、浮上してきたドイツの潜水艦に遭遇しました。そして、砲撃を受けて炎上、沈没しました。機関士のワルデマー・セメノフら乗務員たちは、救命艇を海に降ろし、船の羅針盤を頼りに航路に戻ろうとしました。そして3日後、偵察機に発見されました。翌日、彼らは駆逐艦ブルームによって救助されました。羅針盤のおかげで、セメノフら27人の命が救われたのです。
恐れることはありません
スヌーピーの漫画に登場するライナスは、青い毛布を肌身離さず持ち歩いていて、これがないと不安をあらわにします。彼の姉ルーシーは、とりわけこの「安心毛布」を嫌っていて、埋めたり、凧にしたりなどして、捨てようとします。ライナス自身も、毛布に執着してはいけないと考えて手放そうとしますが、結局、できないのです。
聖霊が教えてくれる
フランス軍がエジプト遠征に赴いたときのことです。宿営の防備を強化しようと砂漠を掘っていた兵士が、思いがけない大発見をしました。彼は石を見つけましたが、ただの石ではなく、ロゼッタストーンでした。そこにはプトレマイオス5世が発した勅令が3つの言語で書かれていました。現在、大英博物館の所蔵品であるこの石は、19世紀最大の考古学の発見のひとつで、ヒエログリフと呼ばれる古代エジプトの象形文字の謎を解く鍵となりました。
誤解はない
アレクサやシリなど、スマート家電の音声アシスタントは、ときどき聞き間違います。6歳の子どもが機器の前でクッキーやドールハウスのことをしゃべったところ、3キロのクッキーと1万8千円のドールハウスの配達予告メールが母親に届きました。ロンドンでは、ネットショッピングをしない人のペットのオウムが、なぜか金色のギフトボックスを注文しました。「リビングの電気をつけて」と指示したら、「プリンの部屋はありません」と返答されたという人もいます。